【まとめ】『20歳の自分に受けさせたい文章講義』で文章力を磨こう

こんばんは、氷犬です。

 

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』を読みましたので、要約しつつポイントをまとめていきます。

文章を書くにあたっての心構えと、テクニックに関する良書でしたので、ぜひ読んでみてください。

この記事の内容

  1. 『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の要約
  2. 『20歳の自分に受けさせたい文章講義』のポイント
  3. ライティングの関連書籍

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の要約

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の要約

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』は全6章で、章の最後にはまとめがついています。

その章ごとのまとめを中心に要約していきます。

①その気持ちを翻訳しよう

・文章を書くことは翻訳である

文章を書くことは翻訳と同じ。

文章とは、頭の中で巡っているもやもやした情報や気持ちを、読者に伝わる言葉で翻訳したもの。

書こうとすると書けなくなるのは、翻訳する意識が足りないから。

 

・”翻訳”の第一歩

聞いた話を「自分の言葉」で誰かに話してみると、再構築・再発見・再認識することができる

自分の言葉で整理することで、話の全体像がわかり、見えていなかったものが見えてくる。

また、主観で捉えていたものを客観的な視点から見直すことができる。

⇒自分の意見を一切入れないこと・キレイな言葉で書こうとしないことが大事。

 

・「書く技術」は、一生使える武器になる

インターネットの発達で、手紙からメール・チャットになった。

書くことは増えても、減ることはないので、文章力を手に入れることは将来への投資になる。

②文章は「リズム」で決まる

・文体=文章のスタイルは、リズムである。

文章のリズムは、論理展開によって決まる。

正しい情報を並べても、接続詞が間違っていれば論理的に矛盾した文章になるので、文章は重要。

文章は伝わらなければ意味がないので、キレイな分より正しい文章を目指すこと。

 

・文章の「視覚的リズム」

1行の間に句読点をひとつは入れること。

ダラダラ続けると目で見た時にわかりにくい文章になる。

また、改行がない文章には圧迫感があるので、最大5行をメドに改行する。

漢字にも圧迫感があるので、ひらがなの中に漢字を混ぜるイメージで書くこと。

 

・文章の「聴覚的リズム」

書いた文章を音読すると、別の視点で文章のリズムを確認できる。

音読する時には読点(、)と、同じような言葉が何度も出てこないか意識して音読する。

※同じような言葉:「とても」「すごく」「かなり」「~という」など

 

・断定により、文章にリズムを持たせる

「~と思います」「~のはずです」というふわふわした表現は無難に見えるが、説得力とリズムに欠ける。

説得力とリズム感を出すために、文章の終わりは極力断定すること。

断定するときには、前後2,3行の文章を論理的に書くことを意識しよう。

③構成は「眼」で考える

・文章の面白さは構成で決まる

文章の構成は、導入・本論・結末の3展開。

  • 導入(序論):客観的に状況を説明する。
  • 本編(本論):序論に対する自分の意見や仮設。
  • 結末(結論):客観的視点からのまとめ

 

・導入とは、映画の予告編。

導入がつまらないと読者は文章を読んでくれない。

導入部で引き込むことができれば、途中で離脱されることは少なくなる。

 

・論理的な文章の3層構造

論理的な文章は、主張・理由・事実の3つでできている。

どれかが強すぎてもダメだし、弱すぎてもよくない。

読者に「なるほど」と思わせるためには、主張を全体の3割程度に抑えること。

 

・構成は「眼」で考える

頭の中の情報・気持ちを見えるようにして、文章の流れとつながりを明確にする。

自分の文章を図解してみると、構成を眼で考えるトレーニングになる。

④読者の「椅子」に座る

あらゆる文章には、必ず読者が存在する。

読者の視点から見た文章を書くことを心がけよう。

ただ、多数派に向けて書いても響く文章にはならない。

「10年前の自分」や「特定のあの人」に向けて書くことで、「伝えよう」という気持ちが強くなり、伝わる文章になる。

 

・文章は、やさしく書くのが一番難しい

専門的な言葉を使って書いても読者には伝わらない。

わかったような振りをして書いた文章は誰のためにもならないので、「わかる範囲」で文章を書く。

「わかる範囲」を広げることで多くの人に伝わる文章が書ける。

 

・説得せずに納得させる。

歴史の教科書のように、事実だけを一方的に提示する文章はわかりにくい。

仮説を与えることで、読者に自分事と捉えてもらい、共に議論するイメージで書く。

説得させるのは押しのアプローチだが、納得させるのは引きのアプローチである。

 

・文章はコミュニケーション

読者は大きなウソは気にしないが、小さなウソをとても気にする。

細部に手を抜くと、読者はその文章への信頼を失う。

信頼される文章を書くには、自分の頭でわかったことだけを書くこと。

⑤原稿に「ハサミ」を入れる

文章の推敲とは、ハサミを使った編集作業である。

 

・書きはじめの編集

「何を書くか」ではなく、「何を書かないか」。

情報をランダムに書き出した情報にも主観が混じってくる。

フラットな視点を持って情報に向き合うこと。

 

・書き終えてからの編集

推敲とは「過去の自分との対話」である。

「せっかく書いたのにもったいない」は自分本位の考え方。あくまでも読者視点に立つこと。

書いた文章を「図に書き起こすことができるか」を考えると、文章の論理性をチェックできる。

 

要約は以上ですm(_ _)m

次の見出しでは、個人的に心に残ったポイントをまとめます。

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』のポイント

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』のポイント

本を読んでると、心に引っかかるポイントがいくつか出てきます。

「これは」と思ったポイントをまとめてみました。

読者には「読まない」という最強の選択肢がある

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』で一番重要だと思ったフレーズです。

文章には書き手の主張やエゴが出ますが、あくまでも読者には読んでもらっているという立場です。

文章は読まれなければ意味がないので、終始「読者から見てどうか」を考えることが重要。

 

そして、読まれる文章には論理性が必要です。

文章は最初から最後まで繋がっていることを頭に置いておくといいですね。

文章には主張が必要

文章には主張=結論が必要です。

主張のない文章は読んでいて退屈な、ただの日記になってしまいます。

主張を引き立てるためには、主張のほかの理由や事実を的確に書くことです。

 

ただ、主張が強すぎると読者は反発しますので、主張は全体の3割程度にとどめておくとバランスのいい文章になります。

序論・本論・結論は2・6・2

文章は、導入・本編・結末=序論・本論・結論の3層構造です。

導入部が長すぎると離脱され、本論が短いと説得力に欠ける。

文章をバランスよく書くと、読んだ時のリズムもちょうどよい感じになりますし、まとまりも出てきます。

 

文章はゼロから書き始めるのではなくて、あらかじめ構成を練っておくのが重要ですね。

ブログを書く時に、構成を考えやすくするツールを作りましたので、ぜひ使ってみてくださいm(_ _)m

ブログの記事の構成をわかりやすくするツールを作りました【便利】

2018年8月10日

ライティングに関するおすすめ書籍

この記事では『20歳の自分に受けさせたい文章講義』を紹介しました。

ほかにもライティングに関する本で、おすすめなものがいくつかありますので紹介します。

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

音楽メディア「ナタリー」の中の人が書いたライティングの本です。

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』と比べると、よりテクニックに寄った本になっています。

武器としての書く技術

プロブロガー・イケハヤさんの本です。

5年ほど前の本ですが、主張に筋があって納得できる内容になっています。

ライティングのテクニックというよりかは、「文章力をつけることが大事」という内容です。

セールスライティング・ハンドブック 「売れる」コピーの書き方から仕事の取り方まで

ものを売るためにはセールスライティングが重要です。

「文章の営業力」をつけることで、書いた文章により説得力が乗ります。

ブログやアフィリエイト・営業をしている人にはぜひおすすめしたい一冊です。

 

文章力をつけることで、自分の書いた文章の説得力が増します。

相手を納得させることができれば、仕事もプライベートもうまく進めることができるはずです。

ぜひ文章力をつけて、私生活に活かしていきましょう。