フリーランスと源泉所得税の話。意外と知らない税金の前払制度

開業届と青色申告の手続きを終え、晴れてフリーランスとして働くことに。

 

まずはフリーランスとしてクライアントから仕事を受注し、無事納品までを終えることができました。

 

そこでクライアントから一言。

「請求書には源泉所得税の記載を入れてください」

 

 

???

 

 

「源泉所得税って何? そんなこと言われたことないけど…」

 

 

今回はそんなあなたへ、「源泉徴収制度」について説明します!

 

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源泉徴収制度って何?

フリーランスと確定申告

フリーランスとして働いている方は1年間の利益から所得税の額を計算して、翌年2月16日から3月15日の間に税務署に申告しなければなりません。

この申告手続きのことを「確定申告」といいます。

 

申告することによって1年間の税額が”確定”するので確定申告と呼ぶんですね。

源泉徴収の仕組みと報酬支払の流れ

源泉徴収制度とは、簡単にいうと「所得税の前払制度」のことです。

 

たとえば、ライターとして1本5万円の記事をクライアントに納品したとしましょう。

そのとき、クライアントはあなたに報酬の5万円をそのまま支払うのではなく、「源泉所得税」として5,105円を差し引き、44,895円をあなたに支払います。

報酬と源泉所得税の内訳

  • 報酬|50,000円
  • 源泉所得税|5,105円
  • 支払額|44,895円

あなたの手元には44,895円、クライアントの手元には5,105円の源泉所得税が残ります。

そしてクライアントはその5,105円の源泉所得税を税務署に払います。

これが源泉徴収の仕組みと報酬支払の流れです。

 

源泉徴収とは「税金の前払制度」のこと

報酬から10%程度、税金を引かれたあなたはこう思うかもしれません。

 

 

「なんでわざわざ税金を引かれなきゃいけないの?」

「報酬なんてそのままくれたらいいのに」

 

 

確かに言っていることはもっともなのですが、ここで国の都合が関わってきます。

仮に源泉徴収の制度がなかったとすると、「利益はあるけど申告しなければ税金払わなくていいんじゃない?」と考える人が出てきます。

そうなると、国としても税収が減ってしまうのでどうにかして申告してもらうか、税金を徴収しなければなりません。

 

しかし、税金をゼロから集めるのもそれなりにコストがかかってしまいます。

 

そこで、「報酬を支払う側(企業)に税金の徴収を手伝ってもらおう!」と国が考えてできたのが「源泉徴収制度」です。

源泉徴収制度とは、いわば「間接的な所得税の前払制度」ですね。

 

一応、国民(納税者)と国の双方にとってメリットがあります。

源泉徴収制度のメリット

納税者:税金を前払いしているので、納税の時の負担が小さくなる

国:毎月税収が入ってくるので歳入が安定する。取りっぱぐれる心配が無くなる。

どちらかといえば国の方のメリットが大きいのですが、そこはご愛敬ということで。

源泉徴収の対象となる報酬の支払い

源泉徴収とは、「企業が個人に対して報酬を支払う際に、あらかじめ所得税を天引きして国に払う」制度のことでした。

 

では、どのような報酬の支払いが源泉徴収の対象となるのでしょうか?

 

フリーランスであれば、以下のような報酬が対象となります。

源泉徴収の対象となる報酬

  • 原稿料
  • イラスト(さし絵)
  • 作曲料
  • デザイン料 など

職業で言うならこんな感じでしょうか。

  • ライター
  • イラストレーター
  • アーティスト・作曲家
  • (Web)デザイナー

フリーランスとして働く以上は源泉所得税が引かれることを覚悟しなければいけませんね(^_^;)

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源泉所得税の税率(いくら引かれる?)

2018年5月現在、源泉所得税の税率は次のとおりです。

(例)報酬が150万円の場合の源泉所得税の額
    (150万円-100万円)*20.42% + 102,000円 = 204,100円

源泉所得税は確定申告で清算される

源泉所得税は「前払いした所得税」なので、確定申告の時に清算することになります。

 

たとえば、

  • 1年間の所得税の額が150万円
  • 源泉所得税が100万円

のときに3月までに払う所得税の額は、「所得税の額150万円から源泉所得税100万円を差し引いて50万円」という計算をします。

 

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企業が源泉徴収をするのは義務です!

企業が個人に対して報酬を支払うときに源泉所得税を差し引くのは義務です。

 

法律で決まっているため、所得税を引かない企業にはあとで加算税(=罰金)がかかることもあります。

なので、「請求書には源泉所得税を入れて出してください」と言われた時には渋々でも構わないので協力してください。

 

源泉所得税が引かれている分だけ、一時的に手元に入ってくるお金は減るため、税金が引かれる分も考慮して価格交渉をしましょう。

たとえば、手取りで1万円が欲しいなら「11,021円を請求する」とかですね。

 

「源泉徴収制度」のまとめ

POINT!

  • 源泉徴収制度とは、「所得税の前払制度」のこと
  • フリーランスは報酬からあらかじめ税金が10%程度引かれる
  • 引かれた所得税は確定申告で清算する
  • 源泉徴収は義務なので、その点も考慮して価格交渉をする
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