公務員の同期は未だ休職から戻らない。若手公務員が晒される官公庁の闇

こんばんは、税務職員の氷犬です。

公務員として採用されて6年目の僕には親しい同期が何人かいます。

同期のうちの1人は4,5年ほど前から休職中でいまだに復帰していません。
⇒(追記:9/24)休職から復帰したみたいです!

休職している同期と公務員社会の実態について、思うところがあったので記事にすることにしました。

公務員の同期が休職に至るまで

税務署に採用された後と、背番号の話

高卒で税務署に採用されると、1年間の研修の後、各税務署(支店といいます)に配置されます。

税務署に1人で配属されることは少なく、2名以上で配属されることが多いです。

 

僕は1つ年上の女性の同期と一緒に配属されました。

同期の女性の性格は明るくまじめで人当たりもよく、誰から見ても第一印象はよかったです。

一方の僕の性格はというと、①自己中、②人の話を聞かない、③間違いを認めないの3拍子でした笑

まあ、まじめというか「自分が決めたルールは絶対」なところがあったので、仕事はちゃんとしていたと思います(多分)。

ここでは同期の女性のことを佐藤(仮名)と呼ぶことにし、話していきたいと思います。

 

税務署の職員には俗にいう「背番号」があります。

 

「背番号」とは主に担当する仕事や部門(部署)のことを言います。

  1. 個人課税 ⇒ 個人の所得税と消費税の調査を担当する。通称「トコロ」(所得の所から)
  2. 法人課税 ⇒ 会社の法人税と消費税の調査を担当する。通称「サンズイ」(法人の法の部首から)
  3. 資産課税 ⇒ 個人の相続税や贈与税の調査を担当する。通称「マルシ・サン」(資・産から)
  4. 徴収   ⇒ 税金を滞納している人の管理をする。通称「マルチョウ・ギョウニン」(徴収の徴から)

 

基本的にはこの「背番号」に沿って仕事をするわけですが、新人はまず3か月間「管理運営部門」という部署で仕事をします。

管理運営部門とは、①窓口に来た納税者の対応、②提出された申告書の処理、③税金の還付手続きなどを担当する部署です。

管理運営部門では個人の「背番号」に関係なく、いろいろな仕事をします。

納税者の窓口となる部署ということで、「新人はまず管理運営部門で働かせよう」という流れがあるようです。

 

僕と佐藤は同期なのですが、採用⇒研修の流れの中で接点がなく、あまり話すことがありませんでした。

まあ、同期なのでお互い敬語ではなく、タメ口で話す程度の関係です。

 

税務署へと配属。一緒に働いた3か月

税務署に配属となった4月。

「不安だけど頑張ろう~」みたいな会話をしつつ、7月までの三か月間、同じフロアで働くことに。

お互い背番号が違うので担当する仕事と場所が離れていて、仕事中に会話をすることはなかったですね。

休憩時間もズレていて一緒に昼食を取ることもありませんでした。

 

社会人として働くことが初めてだった僕はそれなりに苦労をしましたが、無事にGWを迎えることができました。

ところがGW明け、同期の佐藤は急遽3日ほど仕事を休みます。どうやら体調を崩したようです。

休んだ理由は単に体調を崩したのか、それとも精神的なものなのか。

佐藤が急に休むので上司も心配して僕に「何か変わったことはあった?」と聞いてきましたが、本当に心当たりが無いので答えることがありません。

 

精神的な不調であれば1つだけ理由らしい理由がありました。

新人は1人では仕事ができないので、いる部署の先輩や上司に「何をしたらいいか」を逐一聞く必要があります。

その仕事を聞く先輩が少しやりにくい人で、少し配慮が足りない話し方をするので、ちょっと新人にとっては心に来るのかなと。

僕も何度か話したことがありますが、「なんだこいつ」と思ってました笑

 

しかし、仕事をするにはとりあえずその先輩に聞く必要があり、少しだけ心労が溜まります。

あと、佐藤はまじめな性格なので、「聞いたことはすべて完璧にこなさなきゃ」と思っていたようで、机には付せんがたくさん貼ってあったようです。

やりにくい先輩、まじめな性格。

その2つが合わさって体調を崩したのではないかと、余計な想像もします。

休み明け、無事に職場に来た同期に聞いてみると、「いやー体調崩しちゃった」と明るく答えてくれたので、「まあ大丈夫か」と上司も判断したようです。

 

結局それ以降は何事もなく、管理運営部門での3か月は無事に終わりを迎えたのでした。

 

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7月からは担当の部署へ。離れて仕事をするように

税務署には個人課税や法人課税のような「背番号」があるという話をしました。

僕は個人課税担当で、佐藤は法人課税の担当でした。

税務署には部署ごとにカラーがあり、「〇〇担当はこういう人多いよね~」という印象があります。

たとえば、個人課税担当は「自由で適当」、法人課税担当は「厳格で頑固」という感じです。

まじめな僕ではありますが、どこまでも自己中心的なので個人課税は結構合ってるなと思います笑

 

配属されて3か月後の7月。

僕と佐藤はそれぞれの担当部署で実際に働き始めることになります。

働くフロアが違うので、7月以降飲みに行くなどの用事がない限り、お互いに話すことはほぼなくなりました。

部署ごとに話し相手の先輩がいますからね。

 

1年目の新人は内部の仕事か、税務調査を担当します。

僕は税務調査の担当、佐藤は内部の仕事でした。

「せっかく税務署に入ったのに内部なんて嫌だな~」と彼女は言っていましたが、そういうものなのでしょうがないですよね。

 

1年目は正直めちゃくちゃ暇でした。

何をするにも先輩や上司が先に立つし、自由度が低くてダルかったです。

 

一方の佐藤はそれなりに大変だったようですね。

というのも、内部事務の担当と税務調査の担当はお互いの仕事をよく理解しておらず、自己主張が激しいのでよく対立が生まれるからです。

新人の彼女は内部と外部の間に立ち、板挟みのような状態で1年目を過ごしたようでした。

幸いにも気のいい先輩がいたのでどうにかこうにかやったようです。

 

そして2年目。同期は税務調査の担当へ

税務署では新人が2年続けて内部事務をすることはまずありません。

なぜなら「配属されて3年間の内に一通りの仕事を経験させるように」との指示が上から出ているためです。

 

僕は1年目が調査担当なので、2年目が内部事務ということも十分にありえました。

 

 

 

僕「内部事務は嫌だ、内部事務は嫌だ」

 

上の人「調査担当!!!」

 

 

 

こういう組み分けチックなシチュエーションもありましたが、無事に2年目も調査担当へ。

 

2年目の税務調査は自分の「調査事案」を持たされ、自分の意思で調査できるようになりました。

ただ税務調査の才能も運もなかったようで、そんなに結果は出せなかったですね。

(税務署も結局数字を扱うので、調査も数字主義なところがあります)

 

さて、佐藤の話に移りましょう。

彼女は1年目が内部事務だったので、2年目は法人の調査担当になりました。

僕のいた個人課税は良くも悪くも指導が手厚いのですが、彼女のいた法人課税は放任主義です。

最初の数件だけ同行して、「後は自分1人で行ってこい」というスタンスでした。

いつまでも先輩に乗っかるわけにはいきませんからね。

 

しかし、法人の調査は年が遥か上の社長や税理士と話す必要があるので、20歳程度の彼女にはなかなか重い負担となります。

「営業職も1人で案件取ってこなきゃいけないしそんなもんだろ」と思うかもしれません。

ただ、税務調査は人が出してきた書類に対し、「間違ってるかどうか確認したいので書類を全部出してください。通帳も。財布も」という仕事です。

人が嫌がることを積極的にするのが税務署の仕事なのです。

まあ、「仕事だし」と言われればそれまでなんですが、とりあえず大変なんだよということが伝われば幸いです。

 

税務調査は新人には心労が大きい仕事です。

いくら1人でやれと言われても、慣れるまでは先輩や上司のフォローがないと仕事として成り立ちません。

彼女も「大変だなー。でも先輩や上司に聞けばある程度何とかなるかなー」と思っていたでしょうか。

 

しかし、彼女がいたのは

  • 定年間際のやる気のない上司
  • 出世しない自己中心的なオジサン

しかいないという部署でした。

 

「相談してもろくな回答が返ってこない…」

「わからないことを聞きたいのに聞けない…」

 

そんな気持ちを抱えきれなくなったのでしょうか。

税務署に配属されて2年目の冬、彼女は休職しました。

 

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同期は休職からまだ戻らない。

税務署で働き始めて6年。

通算3年ほど彼女は休職したまま戻ってきません。

後から何かできなかったと考えることはどこか偽善的ですが、結果として彼女は休職してしまいました。

 

多分このまま戻ることはなく、ほどなくして辞職することになるでしょう。

「最近の若者は怒られたことがないから心が弱い」と言われるのはよく聞きますが、実際のところはどうなんでしょう?

僕はいつまでも昭和の価値観を現代に持ち込んでいるオジサンの考えが間違っているのではないかと感じますが…。

 

公務員のうつ病と休職。公務員の職場環境とマインド

最近では公務員のうつ病が増えているというニュースを聞きます。

理由としては公務員という働き方に大きな問題があると考えています。

  • 閉鎖的な職場の環境
  • 無駄な組織内政治
  • クビにならない人事制度

要するに仕事をしなくてもクビにならないのであれば、なるべく仕事をせずに給料をもらうのが正解です。

特に新人の教育はゼロから教える労力が必要になるため、新人の面倒なんて見なければいいのです。楽なので。

 

しかし、新人はある程度仕事をしようという気概を持って入ってきています。

「何もわからないけどとりあえず仕事をしなきゃ」とまじめに考える新人は現実とのギャップに苦しむことになります。

仕事が数字主義ならなおさらです(税務調査は数字主義)。

 

公務員は全体的に仕事に対するやる気がありません。

完全年功序列で給料が上がっていくため、仕事を頑張ってもそこまで給料に反映されないからです。

しかも会社=国が簡単に潰れるわけもなく、仕事を頑張る理由がどこにもありません。

強いてあげるなら使命感や責任感ぐらいでしょうか。

 

僕は公務員として働くことが社会に貢献することのようには思えず、結果として辞めることにしました。

学生が公務員になりたがる理由として多いのは「安定しているから」「仕事が楽そうだから」だそうです。

それくらい適当な方が公務員には向いているのかもしれません。

 

休職してしまった同期の彼女に対しては、無事に復帰するか、辞職して新たな人生を踏み出してくれることを祈りますm(_ _)m

(追記:9/24)復帰したみたいですが、3年間も休んでいたので、いずれやめることになりそうです…

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1 個のコメント

  • 記事拝見しました。
    私もうつ病になり、2ヶ月休んだ後復職して間もないのですが、現在では人事評価制度で、勤勉手当が最悪全額なくなるなどと制度が変わり、上司からもやることはやらはないとと言われ、さらに辛い気持ちになっている日々です。

    結局その後彼女は辞めることになったのでしょうか?
    いろいろと共感できることが多そうなので、よかったら繋がれたら嬉しく思います。

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