サイト改善に役立つSEOの分析ツール11種類【無料8つ・有料3つ】

こんばんは、氷犬です。
SEO(検索エンジン最適化)の施策を行う上で便利なツールをまとめてみました。
紹介しているツールは全部で11種類で、内訳は無料のツールが8種類・有料のツールが3種類。
この記事を書いている僕は、都内のWebマーケティング会社でSEOコンサルの仕事をしています。仕事をする上で実際に使っているツールばかりなので、参考になると思います。
この記事の内容
- 無料のSEOツール9種類
- 有料のSEOツール3種類
- SEOツールを使う際の注意点
無料のSEOツール9種類
まずは、無料のSEOツールを紹介します。無料なので、気軽に試しやすいと思います。
紹介する順序としては、
- キーワード選定・分析ツール
- 自社サイト分析
- 競合サイト分析
といった感じです。
キーワード選定・分析ツールSEOをする上では、「どのキーワードを狙っていくか」がすごく大事です。
なので、まずはキーワード選定と分析ツールを紹介します。
Googleキーワードプランナー
リンク:Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、「Google広告」内のキーワード選定・分析ツールです。
狙いたいジャンルのキーワードをリサーチする手助けをしてくれます。
「リスティング広告の入札単価」や「検索ボリューム」がわかるので、狙うべきキーワードのアタリが付けられます。
一方で、Googleのツールは正直使い方が難しくて初心者向けではないので、徐々に慣れていく感じで良いかなと思います。
関連キーワード取得ツール
リンク:関連キーワード取得ツール
検索エンジンで実際に検索されているワード(サジェスト)を一括取得できます。
動作が早くて、サジェストが網羅されているので、僕もよく使っています。
サジェストの一覧を眺めるだけでも、「このキーワードはこんな検索意図があるのかな」という予想が付きますので、おすすめです。
検索意図を網羅したサイトを作るのであれば、キーワードプランナーより便利だと思います。
共起語検索
リンク:共起語検索
共起語とは、任意キーワードの文章を書くにあたって「キーワードと合わせて使用される確率が高いワード」です(サイト内より引用)。
たとえば、「転職」というキーワードなら、「求人・サイト・エージェント・年収」などが共起語にあたります。なので、「転職の求人の探し方」や「転職サイトのまとめ」のコンテンツを作ろう、といった感じです。
ただ、共起語は自然に含まれているのが理想です。コンテンツを作る上では、共起語から逆算するより、キーワードの一次情報を調べた方が良いのではないかなと思います。
自社サイト分析SEOでは、「自分(自社)のサイトが現在どうなっているか」という現状分析もすごく大事です。
以下では、サイト分析に役立つツールを紹介します。
Googleアナリティクス
リンク:Googleアナリティクス
Googleの公式ツール。
- サイト全体のアクセス数
- どのコンテンツがよく読まれているか
- ユーザーはどう行動しているのか
など、サイトの改善に役立つ情報が数多く手に入ります。
また、目標設定を行うことで、「サイトの改善施策がどの程度効果を発揮したのか」も定量的に(数字で)分析できます。すばらしいツール。
Googleサーチコンソール
リンク:Googleサーチコンソール
Googleの公式ツール。
- サイトへの流入キーワード
- 流入キーワードでの検索順位
- サイトの問題点
などの情報が手に入るツールです。
「どのワードで流入しているか」が記事ごとに分析できるので、細かく見ていきたい時に良いツールだと思います。
ただ、2019年4月ごろに新しくなって、若干使いにくくなった印象です。
Ubersuggest
リンク:Ubersuggest
サイトのドメイン名を入力することで、
- ドメインの基本情報(流入数)
- そのドメインが取れているワード
などを分析してくれるツールです。
イメージとしては、無料版Ahrefs(エイチレフス)ですね。
「自分(自社)のサイトが検索エンジンにどう評価されているのか」を分析するのに、とても役に立つツールです。
ちなみにNeil Patelという海外の有名マーケターの会社が作っているツールなので、質が高いです。
競合サイト分析サイトを改善していく上では、競合から学べることも多いです。
競合サイトを分析するツールを紹介します。
Ubersuggest
リンク:Ubersuggest
上で紹介したUbersuggestですが、競合サイトの分析にも使えます。
Ahrefs(エイチレフス)が使えない時には、Ubersuggestを使うのがおすすめです。
Similar Web(シミラーウェブ)
リンク:Similar Web
海外のSEOツールの無料版。
サイトのURLを入力することで、アクセス数や流入チャネルなどの概要が手に入ります。
ただ、提供される情報の精度が微妙なイメージがあるので、あくまでも参考程度に使うのが良いかと思います。
ちなみにGoogle Chromeの拡張機能としても提供されています。こちらの方がおすすめです。
あと参考までに⇒(修正あり)SimilarWebはPV数調査に使うツールではない
AIテキストマイニング | User Local
文章を入力して分析させることで、単語同士の結びつきが視覚化されて出てくるツールです。
おそらくGoogleの検索結果は「コンテンツの中身を自然言語処理して、検索意図に近いものを上位表示する」といった感じで作られています。なので、Googleのアルゴリズムのイメージを掴むために動かしてみると面白いと思います。
ただ、自分でテキストマイニングまでするのは正直やりすぎかもしれません。「興味があるならどうぞ」という感じで一応紹介してみました。
サイトを立ち上げたばかりなら無料ツールで十分
無料で使えるSEOツールを9種類紹介しましたが、サイトの立上げ初期は無料ツールだけでOKです。
サイトの立ち上げや運営に慣れていない状態だと、有料ツールを使っても使いこなせない方が高いため。
サイトの運営に慣れてきて、改善点や改善施策の方向性を客観的に把握したくなったら、以下の有料ツールを使うのがおすすめです。
有料のSEOツール3種類
有料のツールは高くてなかなか導入しにくいので、本当に良いものを3つだけ選びました。
- GRC
- Ahrefs(エイチレフス)
- MIERUCA(ミエルカ)
GRC
リンク:検索順位チェックツールGRC
サイトのURLとキーワードを入力することで、継続的にキーワードの順位を追ってくれるツールです。
検索結果にキーワードを打ち込んで目視で確認しても良いのですが、キーワードが増えてくると段々と手間がかかってきます。
GRCを使うと、自動的に追跡してくれるので、順位チェックが楽になります。おすすめです。
使用するためのライセンスは1年で4,860円から。サイトの規模が大きかったり、複数サイトを運営したりするなら、ライセンスのグレードを上げても良いと思います。
Ahrefs(エイチレフス)
リンク:Ahrefs(エイチレフス)
海外製のSEOツール。
- 自社サイトの流入数・流入キーワード分析
- 競合の自動チェック
- キーワード(サジェスト)の分析
- 被リンク(外部リンク)のチェック
など、本当に数多くの情報が知れるすばらしいツールです。
上で紹介した無料ツールの機能のほとんどがAhrefsひとつで完結します。あるとすごく便利です。
料金プランは、一番安くて99ドルのライトプランから。7日間で7ドルの無料トライアルがあるので、まずは試してみるといいと思います。
あと、ASPのafb経由なら10%オフになるみたいです。afb登録→Ahrefs購入の順ですね。
参考リンク:SEO分析ツールの最高峰!!Ahrefs|afb
MIERUCA(ミエルカ)
リンク:MIERUCA(ミエルカ)
日本のFaber Company(ファベルカンパニー)が作っているSEOツールです。
SEOでは「検索意図の分析」がすごく重要ですが、MIERUCAはその「検索意図の分析」がとにかく強い。Googleの検索エンジンがやっていることをMIERUCA上でもしているイメージです。
海外のツールだと、日本語の検索意図の分析が弱かったりするのですが、MIERUCAは日本製のツールなので、その点も安心。
個人アフィリエイターだと月額30,000円で使えるみたいです。本当に良いツールなので、心からおすすめします。
あと、Faber Companyの代表の古澤さんのインタビュー記事も面白かったので、ぜひ一読を。
古澤さんのインタビュー記事:【前編】2019年のSEOは総合格闘技! Faber Company古澤氏が「今がチャンス」と語る、中小企業が取り組むべきコンテンツSEOとは
SEOツールを使う際の注意点
無料・有料のSEOツールを紹介してきましたが、注意点が2つあります。
- 「何をすべきか」を考えてからツールを使うこと
- SEOとUX改善は違うことを理解すること
①「何を改善すべきか」を考えてからツールを使うこと
無料・有料問わず、ツールは優秀なものばかりです。
一方で、何も考えずに使うと、機能が多すぎて「結局何をすればいいのか」がわからなくなってしまいます。言い換えると、ツールに振り回されてしまいます。
そのため、まず「何をすべきか」を考えてからツールを使いましょう。
- キーワードから検索意図を読み解く
- サイトの現状を知る
- 競合サイトとの差異を分析する
など、目的をはっきりさせて、最小限のツールを使うことが重要です。
ツールはあくまでも道具であり、解決策ではありません。手段と目的を混合しないように注意しましょう。
②SEOとUX改善は違うことを理解すること
SEOは「検索エンジン最適化」であり、UX(ユーザー体験)の改善ではありません。
なので、「ヒートマップを導入する」「サイトのデザインを変える」などは、厳密にいうとSEOとは言い難いです。
Google公式も「サイトのUX(ユーザー体験)やサイト内のユーザー行動はアルゴリズムの指標として使っていない」と言っていますし、UXの改善はSEOとは別物です。
ソース:SEOにおけるUX(ユーザーエクスペリエンス)の重要性|SEOラボ
(この記事はSEOとUX改善を混同しているので内容は微妙ですが、記事内にソースがあったので)
「サイト内のコンテンツは、ユーザーが見る前にGoogleが評価している」という点を踏まえて、SEOの施策を行っていくべきだと思います。
SEOの3つの施策(テクニカル・コンテンツ・外部リンク)は別記事にて
SEOの3つの施策については下の記事で紹介していますので、興味のある方はぜひ見てみてください。
Web制作者向けではありますが、SEOの基本を書いていますので、参考になるかと思います。
>>Web制作をするなら知っておきたいSEOの基礎知識【施策を3つに分けて解説】
TwitterでもSEOやWebマーケティングに関する情報を呟いています。よかったらフォローお願いしますm(_ _)m