所得税を理解するための4つの重要ワード【これだけでOK】

お金が出ていくけど仕組みがよくわからないシステムといえば「税金」ですよね。

消費税はまだわかりやすいかもしれませんが、「所得税のことはさっぱり…」という方は多いでしょう。

所得税のことを勉強しようと思ってもわかりやすい情報がどこにあるかわからないし、そもそも言葉が難しいので、すぐに理解するのは難しいかもしれません。

 

しかし、所得税を理解する上で重要なワードは次の4つだけです。

所得税を理解するための重要ワード

  1. 収入金額
  2. 必要経費
  3. 所得金額
  4. 控除

この4つの言葉の意味だけわかっていれば、所得税の仕組みはほぼ理解したも同然です。

 

この記事では「収入金額・必要経費・所得金額・控除の意味」について解説します。

こんな人におすすめ

  • 所得税の仕組みをゼロから理解したい
  • 収入と所得の違いがわからない

 

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所得税を理解するために重要な4つのワード

所得税の基本は「収入金額ー必要経費=所得金額」です。

図に表すとこうなります。

この仕組みだけわかっていれば、あとは細かいところを必要に応じて調べるだけでOKです。

1:収入金額

収入金額とは、ざっくり言うと「年収(額面)・売上・年商」のことです。

難しく言うのであれば、「手元に入ってくることが確定している経済的価値の額」のことを収入金額といいます。

 

たとえば、

  • サラリーマンの額面年収が450万円
  • フリーランスの1年の売上が1,200万円
  • 持っていた家が1,500万円で売れた

のように、「手元に入ってくる金額」のことを収入金額といいます。

 

収入金額を計算するときには、手元に入ってくる金額をとにかく足していくだけで、基本的に数字を引くことはありません。

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2:必要経費

必要経費とは、「収入を得るのに必要な支出・費用」のことです。

収入を得るために投資したお金ということもできます。

 

あくまでも「収入を得るのに必要な支出」に限られるので、

  • 所得税・住民税
  • 国民健康保険料や国民年金などの社会保険料
  • 借入金の返済(利子は除く)
  • 罰金
  • プライベートな支出

などのいわゆる「生活費」にあたるものは必要経費ではありません。

 

個人事業主とサラリーマンでは「経費の考え方」が変わりますので、気になる方は以下の記事を見てみてください。

①個人事業主の必要経費

 

②サラリーマンの必要経費(給与所得控除)

 

3:所得金額【最重要】

所得税とは、「所得」に対してかかる税金のことです。

そのため、「所得金額」という言葉が一番重要で、これを理解していれば所得税の仕組みはほぼ理解したといっても過言ではありません。

 

所得とは、「収入金額ー必要経費」で計算した金額のことをいいます。

言い換えるなら、「利益・手取り・自由なお金」といったところでしょうか。

言葉や図で表すとそんなに難しくないことがわかると思います。

しかし、日常会話では「年収」「額面」「手取り」「売上」など、いろんな言葉を使うので気づいたら「所得ってなんだっけ?」という状態になってしまいます。

 

「所得」に対してかかる税金だから「所得税」

この「所得」に対して税金がかかるから”所得”税と呼ぶわけですね。

払う税金を少なくしたければ、所得を少なくすればOKです。

 

所得を少なくする方法は2つしかなくて、「売上を減らすか」「経費を増やすか」だけです。

売上を減らすのは普通ありえないので、経費を増やす、つまり「経費を適切に使う」ことが重要になります。

 

「経費をあまり使わずにいたら、やたら税金が高くなった」という事態を防ぐためにも、必要経費の勉強をしておきましょう。

コラム:配偶者のパート収入「103万の壁」の正体

余談ですが、よく配偶者が扶養の範囲に入るのは「パート収入103万円まで」と言われています。

配偶者を扶養しているときに適用される所得控除のことを「配偶者控除」といいますが、この配偶者控除の要件は「配偶者の所得が38万円以下であること」です。

 

パートをしている人の給与収入の経費にあたる「給与所得控除」は最低65万円なので、これを103万円から引くと38万円になります。

  1. パート代:103万円
  2. 給与所得控除:65万円
  3. 所得金額:38万円

103万円を超えてしまうと「所得が38万円を超えてしまう」ので、一般的に「103万の壁」と言われているわけですね。

※なお、平成30年以降は配偶者控除の仕組みが変わるので、「103万円の壁」はなくなります。

 

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4:控除

「所得控除」や「税額控除」のようにセットで使われる「控除」という言葉ですが、「差し引く・引き去る」という意味です。

  • 所得控除 = 所得金額から差し引く
  • 税額控除 = 税金の額から差し引く

という意味ですね。

 

「所得金額」の項で、「所得を減らすには収入を減らすか、経費を増やすかの2つしかない」と説明しましたが、所得控除・税額控除をうまく使うことでも税金の額を減らすことができます。

しかし、条件や金額に限りがあるので、必要経費ほど柔軟に使うことはできません。

所得控除の例

  • 医療費控除:医療費が一定額を超えたとき
  • 生命保険料控除:生命保険に加入し、保険料を支払っているとき
  • 社会保険料:国民健康保険料・健康保険料・国民年金など
  • 寄付金控除:ふるさと納税・赤十字への寄付金など
  • 配偶者控除:配偶者を扶養しているとき
  • 扶養控除:配偶者以外の親族を扶養しているとき
  • 基礎控除:無条件で適用される38万円の控除(※平成32年から48万円になります)

税額控除の例

  • 配当控除:株式などの配当を総合課税で計算しているとき
  • 住宅借入金等特別控除:住宅を購入し、住宅ローンを組んでいるとき

4つのワードがわかれば「記事の良し悪し」がわかる

ここまで、所得税を理解するための4つのワードを説明してきました。

  1. 収入金額
  2. 必要経費
  3. 所得金額
  4. 控除

この4つの意味がしっかりわかっていれば、所得税の仕組みは8割方理解したといっても過言ではないでしょう。

逆にいえば、それだけ「言葉の意味がわかっていない人が多い」ということでもあります。

少し厳しい言い方をしていますが、「収入と所得の違い」がわかっていない人が書いた記事は、基礎が危ういので半信半疑で見ておいたほうが良いと思います。

もちろん、それだけで記事の良し悪しが完璧にわかるわけではないですが、「最低限の指標」として判断しやすくなりますので覚えておいてくださいm(_ _)m

 

コラム:発生主義と現金主義

↓ 興味がなければ読み飛ばしてOKです ↓

所得税の基本となる、簿記会計の考え方には「発生主義」と「現金主義」というものがあります。

現金主義とは、文字どおり手元に入ってきたお金のやり取りで収入や経費などを計上する方法です。

 

一方で、発生主義とは「収入することや支出することが確定したこと」をもって収入や経費を計上する方法です。

ここでいう「収入や支出が確定した」とは、言い換えると「お金を受け取る権利が発生した」「お金を払う義務が発生した」ということになります。

 

たとえば、受注した仕事を終えて取引先に請求書を送付した時、もしくは仕事の外注先から請求書を受け取った時などが「権利や義務の発生」のタイミングとなります。

所得税の仕組みは原則「発生主義」を採用しているので、お金のやり取り(現金主義)で収入や経費を計上することの無いように注意しましょう。

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「所得税を理解する上で重要な4ワード」まとめ

POINT!

  • 収入金額:手元に入ってくるお金のこと
  • 必要経費:収入を得るのに使ったお金のこと
  • 所得金額:「収入金額」から「必要経費」を引いたもの
  • 控除:所得控除や税額控除のように「差し引く」もの
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