税務職員の仕事内容をスキルと合わせて紹介します【元税務職員が書く】

税務職員の仕事内容をスキルと合わせて紹介します【元税務職員が書く】

元税務職員の氷犬です。

最近、「税務署に就職したい」という人からよく質問が届くので、税務職員の仕事内容を紹介したいと思います。

 

ただ、仕事内容だけを説明しても面白くないため、僕が5年税務署で働いた結果、身についたスキルから仕事内容を簡単に紹介する形でまとめました。

明日使える知識になるかというと微妙ですが、軽い読み物として読んでいただけたら幸いですm(_ _)m

この記事の内容

  • 税務職員のスキルを一覧でまとめました
  • 税務職員のスキルと仕事内容を合わせて紹介
  • 公務員の経験はインターネットで活かせる【文章力と調べる力】

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税務職員のスキルを一覧でまとめました

税務職員のスキルを一覧でまとめました

僕は高卒で就職し、5年間税務署で働いていました。

税務署で働く中で身についたなと思ったスキルはこんな感じです。

〇勉強して身についたスキル

  • 税法の知識:所得税法・消費税法
  • 法律の基礎知識:憲法・民法・商法・会社法

〇資格

  • 簿記2級
  • 電卓検定1級

〇実務の中で身についたスキル

  • 確定申告
  • 税務調査
  • エクセル・ワード

税務職員としての5年の経歴

参考までに、僕の経歴も一緒に載せておきます。

5年間の税務職員歴

  • 税務大学校での普通科研修:1年
  • 税務署で所得税・消費税の調査担当:3年
  • 税務大学校での中等科研修:3か月
  • 税務署で総務の担当:1年

研修については、あまり知られていないと思うので解説します。

税務署という組織は研修制度が充実しており、何かと研修を受ける機会が多いです。

 

高卒だと、「普通科・中等科・本科」という順番で研修を受けるようにできており、順を追うごとに税務についての深い知識が得られます。

しかも、研修は仕事扱いなので、給料をもらいつつ勉強ができます。僕は途中で辞めてしまったのですが、税務署の研修制度はすばらしいです。

税務大学校の普通科研修と中等科研修

税務署には税務大学校という研修施設があるのですが、高卒で就職した人はそこで普通科・中等科という研修を受けることになります。

普通科研修とは、高卒で入った人が1年の間、税務大学校で受ける研修のことです。

社会人として必要な知識を身につけるために、同期と一緒に研修を受けます。割と楽しかったですが、控えめにいって厳しい研修でした。

 

普通科が終わり、税務署で3年間の実務経験を積んだ後に受けるのが「中等科研修」です。実際にあった裁判の事例から、詳しい法律の知識を身につけるために研修を受けます。

なお、ここだけの話ですが、めちゃくちゃゆるい研修で、雑談してるだけの日が結構ありました。1年間一緒に過ごした同期と再会できる研修なので、同窓会みたいな感じです。

「本科研修」は内部選抜の試験に通った人しか受けられない高度な研修です。僕は試験には通ったんですけど、辞めたのでどんな内容なのかはわかりません…(-_- )

 

ちなみに研修の中では、いろいろな試験を受けることになるのですが、僕の最終的な結果は以下のとおりでした。

税務大学校での成績

  • 普通科研修:13位(110人中)
  • 中等科研修:1位(36人中)

人数が違う理由は、普通科が全員一緒の試験を受けるのに対し、中等科はそれぞれの専門分野に分かれて研修を受けるからですね。

自慢っぽく見えるかもですが、一応それなりに勉強したのと、記事の信頼性の担保のために公開しましたm(_ _)m

税務職員のスキルと仕事内容

では、実際に税務署で5年働いて見についたスキルを、仕事内容と絡めてまとめてみたいと思います。

勉強して身についたスキル⇒実践で身についたスキルの順です。

①税法の知識:所得税法・消費税法

税務署に就職すると、研修で勉強する機会がたくさんあるし、毎日のように税金に関する仕事をするので、税金の知識がかなり身につきます。

僕の場合は、「個人課税」といって、サラリーマン・フリーランス・個人事業主の確定申告や税務調査の担当をしていました。税金の種類としては、所得税と消費税ですね。

 

「どのくらい詳しくなるのか」というレベル感については、法律が読めて裁判例の意味がわかるくらい。

感覚的な話で恐縮なんですが、法律が読めると「税金の本質」がわかるようになるので、特に税金のことで困ることはなくなります。

ブログなどの副業や小さなビジネス程度だと、特に問題なく税金の処理ができるはず。個人的に副業時代を過ごす上では、とても便利なスキルだと思っています。

②法律の基礎知識:憲法・民法・商法・会社法

意外かもしれませんが、税務職員は法律にもそれなりに詳しいです。

というのも、税務大学校で1年かけて法律の基礎を勉強するからですね。

 

税務大学校では、東大や早稲田・MARCHなどの大学から教授が来て、講義をしてくれます。仕事として勉強するので、割と詰め込み気味で、1年で法学部の2年くらいの勉強量になるらしいです。

法律は世の中の仕組みなので、知っておいて損はないですね。特に民法の考え方は実生活の役に立ちます。おすすめです。

③資格:簿記2級・電卓検定1級

税務職員は仕事柄、決算書を読むことが多いので、簿記の資格を取るように言われます。

研修のカリキュラムの中に、簿記の授業が組み込まれていて、日商簿記2級を取るために勉強漬けの日々が続きます。

 

「簿記なんて実生活に関係ないよね」と思うかもですが、お金の流れが理解できるようになるので、勉強しておくと金銭感覚を下支えしてくれますよ。

フリーランス向けに書いた記事ですが、【2冊でOK】フリーランスの経理の勉強法【元税務職員が解説】に経理の勉強方法をまとめましたので、参考にしていただければm(_ _)m

 

あと、税務署にいると電卓を使う機会が多いので、半分遊びで電卓検定を受けました。

それなりに早く打てるようになりましたが、特に資格を取る必要はなかったです。

次は、税務署の実務の中で身についたスキルを紹介します。

④確定申告の知識

当たり前ですが、税務署で働くと確定申告の知識が身につきます。

ざっくり説明すると、確定申告とは「1年間の利益と税金を計算して、税務署に申告する手続のこと」です。

 

毎年2月から3月が確定申告の時期なのですが、税務署の職員は申告書を作るサポートをして、すべての申告書の内容をチェックします。

サラリーマンの医療費の申告から、FXや株の取引まで、本当に幅広い内容の申告書を見てきました。

 

「確定申告って難しそうだなぁ」というイメージがあるかもしれませんが、1回申告してしまえば意外と単純なので、すぐに慣れると思います。

確定申告のやり方の記事はまだ書いてないので、いずれ気が向いたら書こうかなとm(_ _)m

⑤税務調査

税務調査は、税務署らしい仕事のひとつですね。

電話でアポを取り、他人の家に押しかけ、一方的に聞きたいことを聞いて、書類を見せてもらうようなイメージです。

イメージしづらいかもしれませんが、税務署流の営業だと思ってもらうとわかりやすいかなと思います。できるだけ数をこなすように言われますし、より多くの税金を取ってこれる人が出世する感じ。

 

ここだけの話ですが、証拠がハッキリしていない事案でも「口で取ってこい」みたいなことを言われることもあり、なかなか厳しい世界です…(-_-)

というのも、個人の調査は書類がないことも多く、その場合は「説得する」しか方法がないからですね。

良心が痛む上に、周りの人に攻められたり放置されたりで、心を病む原因になることが多いです。

⑥エクセル・ワード

公務員はエクセルとワードが好きなので、それなりにオフィススキルが身につきます。

僕もまったくエクセルを使えなかったのですが、普通程度には使えるようになりました。ただ、マクロはまったく使えないです。

 

ざっくりとした説明でしたが、まとめると「税務職員になると税金のプロレベルの知識」が身につきます。

割と特殊な仕事なので、経歴としては面白いですよね。

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公務員の経験はインターネットで活かせる【文章力と調べる力】

公務員の経験はインターネットで活かせます

「公務員の経験は転職市場においてはムダである」との意見を見かけますが、インターネットなら割と活かしやすいかなと思います。

僕がブログを書いたり転職して感じた、公務員を辞めたあとでも活かせるスキルをまとめてみました。

①文章力

公務員はとにかく文章を作る機会が多いです。

上の組織への報告や、一般人に向けた資料の作成など、とにかく固い文章を作ることが多い。

 

インターネットでは固い文章を書いてもムダなのですが、固い文章は論理的な文章でもあります。

少し書き方を柔らかくすれば、論理的かつ柔らかい文章ができ、読みやすい文章を書けるようになるはずです。

 

僕自身、ブログを運営する上で、「文章力の基礎は税務署にいた時に見についた」と思うことが多々あります。

その文章力の基礎や特殊な職場経験を活かして、元公務員はライターとして活躍することが多いですね。周りにも何人かいます。

②調べる力

公務員には、調べる力があります。

というのも、公務員の仕事は「何をするか」がしっかりとマニュアルに書いてあって、そのマニュアルを読みながら仕事をするからですね。

 

民間の会社だと、まとまったマニュアルがなく、会社独自の習慣で回ってるところも多いと思います。

人に聞かないと仕事が進められないので、人に聞く習慣が根付く環境になりがちです。

ただ、公務員は良くも悪くも仕事のルールが決まっていて、自分で調べて仕事がしやすい環境かなと思います。

現代では、調べる力が最重要スキルである

この「調べる力」というのは意外と重要で、現代においてすごく役に立ちます。具体的には、Googleで調べて自分で問題を解決する能力ですね。

自分で疑問を解決できるようになると、「学習する⇒疑問を解決する⇒理解が深まる」のループが高速で回せます。

 

「公務員は型にハマった仕事をしている」のは事実ですが、少し考え方と場所を変えると、自分の可能性が広がりますね。

特にインターネットだと調べる力がある人ほど強いです。

税務職員はおもしろいスキルが身につくけど、自由度が低い

少し話が脱線してしまいましたが、税務職員のスキルと仕事内容の軽い紹介でした。

5年もいたので、「基本的なことはわかったし、もう飽きたな」という思いで辞めたのですが、なかなか貴重な体験ができる職場だったと思います。

 

とはいえ、公務員は副業ができないし自由度が低すぎるので、個人的に「副業時代には厳しい働き方かな」という判断に至りました。

今はプログラミングを独学し、Web制作会社にいますが、公務員時代より圧倒的に楽しく働けています。

 

公務員もある程度安定していて悪くないものの、物足りなくなったら辞め時です。

やはり今の時代、自分のスキルで稼ぐ訓練をしないと、豊かな生活は送れないですからね。

公務員から民間企業に転職する方法については、【難しくない】公務員からIT企業に転職する方法【実践可能】にまとめましたので、ぜひ参考にしていただければと思いますm(_ _)m

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