税務署の仕事と1年の流れを紹介します【元職員による解説】

こんばんは、元税務職員の氷犬です。

 

皆さんは税務署にどんなイメージを抱いているでしょうか?

税務署の一般的なイメージ

  • 税務署は怖いところ
  • 何をしているかよくわからない
  • 確定申告の時しか行く機会がない

なんとなくこんな感じだと思います。

元税務職員である僕としては、そこまで怖い印象はないのですが、どうやら世間一般に税務署は怖いところだと思われているようです。

 

やっぱり知らないものってなんとなく怖く感じますからね。

そこで、この記事では5年間税務署で働いていた僕が「税務署の仕事と1年の流れ」について、詳しく説明します。

この記事の内容

  • 税務署の仕事は「税金をかけること・集めること」
  • 税務署の1年の流れ【簡単に】
  • 普通に過ごしていれば恐れることはない

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税務署の仕事は「税金をかける・集めること」

税金の仕組みは「申告する⇒払う」

税金の仕組みはざっくり言うと、「申告する⇒払う」という流れです。

 

たとえば、所得税の確定申告では1年の所得から税金の額を計算して、確定申告書に書いて税務署に提出します。

確定申告した後、期限までに税金を払う。

税金の種類によって若干変わりますが、消費税や法人税も大体同じ流れです。

 

全員が正しい内容で申告して期限までに税金を払えば問題ないのですが、中には間違った内容で申告したり税金を払わない人がいます。

国の立場としては税金を正しく集めたいところ。

そこで、税務署では「税金を正しくかける・集めること」を仕事としてやっています。

税務署の仕事

税金を正しくかけること⇒課税。税務調査や指導によって正しい額で申告させる。

税金を集めること⇒徴収。事前の広報や、差押えなどの滞納処分によって税金を集める。

税務署の組織はこんな感じです

税務署の仕事は大きく課税と徴収に分けることができます。

※課税:税金をかけること。 徴収:税金を集めること。

同じく税務署という組織も、課税部門と徴収部門にざっくりと分けられます。

税務署の組織図

〇課税部門

  1. 個人課税:所得税と消費税を担当。確定申告や個人事業主などの税務調査を担当。
  2. 資産課税:相続税と贈与税を担当。個人の相続などに関する仕事をしています。
  3. 法人課税:法人税と消費税の担当。いわゆる会社の調査担当です。

〇徴収部門

徴収部門は、税金を払っていない人に連絡して払わせたり、財産状況を調査して差押えをしたりします。

職員は個人課税・資産課税・法人課税・徴収のどれかの仕事をずっと担当することになります。

税務署の中では、この担当の部門を俗に「背番号」と呼んでますね。

例:「君、背番号どこ?」⇒「君、担当の部門どこ?」

税務署の1年の流れ【簡単に】

僕は個人の所得税・消費税の担当だったので、個人課税部門の1年の流れをざっくりと説明したいと思います。

ちなみに、税務署内部の異動日は7月なので、1年の始まりは7月からです。

個人課税部門の1年

  • 7月:1年の始まり。税務調査の準備作業。
  • 8月:本格的な調査開始。
  • 9月~12月:引き続き税務調査。12月には終わらせたいところ。
  • 1月:確定申告の準備。割と暇です。
  • 2~3月:確定申告の時期。めちゃくちゃ忙しいです。
  • 4月:3月までに出てきた確定申告書の内容をチェック。税務調査の準備。
  • 5月:税務調査再開。本格的な調査はそんなにしないです。
  • 6月:異動が7月なので、1年の締めに入ります。

ざっくり説明すると、5月から12月までは税務調査、1月から4月までは確定申告の仕事をしています。

 

職員全員が調査担当というわけではなく、内部の職員が1/3程度。

中にいる職員は、申告書や届出書を1年中処理していますね。経常事務ってやつです。

税務署に行くなら12月がおすすめ

12月は年末ということもあり、あまり外に出られないので基本的にめちゃくちゃ暇です。

あまりにも暇なので上司に「なんかやることないですか?」と聞いたら「無いね!」と言われたことがあります笑

 

もし、何か相談したいことがあるなら12月に行くのが1番おすすめですね。

逆に1番おすすめできないのが2,3月です。

確定申告時期ですごく忙しいので、心無い対応をされる可能性が高い気がします。

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普通に過ごしていれば恐れることはない

税務署ってなんだか怖いイメージがあると思いますが、普通に過ごしていれば特に怖いことは起こりません。

特にサラリーマンならまず脱税のしようがないので、安心してもらっていいです。

フリーランスなどの個人事業主でも「ちゃんと申告したけど間違ってないかな…」と不安になる人も大丈夫なはず。

 

3年ほど税務調査をしていましたが、やっぱり脱税しようとしてる人は明確な意思を持ってやっていますね。

「うっかり脱税してしまいました」みたいな人はまずいません笑

なので、「税務署が何してるかわからない」という人はそんなに心配しなくてもいいと思います。

 

逆に税務署は怖いどころか、職員が窓口に出る時は割と優しいはずです。

2,3月にTwitterで検索すると、「初めて税務署に行ってきたけど意外と優しく教えてくれた!」みたいなツイートが結構あります笑

ただ、50代ぐらいの職員は基本態度が悪いので、20~30代の職員に聞くのがおすすめです。

知らないということ自体が一番怖い

ここまで税務署の仕事を簡単に説明してきました。

職員として働いていた時も感じていましたが、「税務署は怖い」というイメージが先行しすぎだと思います。

もちろん、税務調査は相応に厳しいものですが、「やたら煽られてるなぁ…」と(-_-;)

 

「税務署は怖い」というイメージは、「税務署が何をしているか知らない」「税金の仕組みを知らない」というのが一番大きな要因です。

税務署自体が怖いというよりかは、知らないこと自体が一番怖いと思うので、自己防衛だと思って税金の知識を付けることをおすすめします。

 

ただ、インターネットにはあまり良い情報がないので、書店で本を探してみるとか税務署に行って聞くのがいいですね。

僕もTwitterのDMなどで質問いただければ、可能な限り答えますのでどうぞお気軽に(^_^)

情報は最強の武器です。なんでも積極的に学んでいきましょう!

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