Web制作をするなら知っておきたいSEOの基礎知識【施策を3つに分けて解説】

こんばんは、氷犬です。
Webサイト制作の仕事をしている・したい人に向けて、SEO(検索エンジン最適化)の基礎知識をまとめました。
「SEOという言葉は知っているけど、正直細かいことはよく知らない」という人には、特におすすめな記事になっています。
細かいテクニックの話は省いて、SEOの概略だけをざっくりと把握できるようにしました。ぜひ参考にしてみてくださいm(_ _)m
※3分くらいで読めます。
- SEO(検索エンジン最適化)の意味を再確認しよう
- SEOの施策3パターン【マイナスからプラス】
- Web制作をするなら、SEOを売りにしなくても良い
なお、この記事を書いている僕はWeb制作会社で半年働いた後、現在はWebマーケティング会社で主にSEOの仕事をしています。
SEOの仕事をする中で気付いたことがあったので、ぜひ共有したいと思ってこの記事を書くことにしました。
SEO(検索エンジン最適化)の意味を再確認しよう
まずは、SEOの意味から解説していきます。
「そんなの知ってるよ」という人は、次のセクションまで飛ばしてください。
⇒SEOの施策3パターン【マイナスからプラスまで】
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」になります。
ざっくり言うと、「Googleの検索結果で上位表示させるための技術」のことです。正確に言うなら、「上位表示されるようにするための技術」ですね(ニュアンスが微妙に違う)。
検索エンジンと検索結果の仕組み
Googleの検索結果は、以下の3つの仕組みで作られています。
- クローリング:WebサイトをGoogleの検索ロボット(クローラー)が読み込む
- インデックス:読み込んだWebサイトをデータベースに登録する
- ランキング:登録されたWebサイトの中で、良質だと判断したものを順位付けする
イメージとしては、「散らばっているWebサイトをGoogleの検索エンジンが整理して、ユーザーに役立ちそうなものを検索結果として表示する」という感じです。Web上の図書館みたいなものですね。
Webサイトのコンテンツは、Googleのロボットが読み込んだ後に、検索結果を通してユーザーに提供されます。「Google→ユーザー」の流れがあることを覚えておいてください。
SEOの意味と、検索エンジンの仕組みをざっくり解説したところで、SEOの詳しい説明に移ります。
SEOの手段・施策
SEOの施策は、大きく分けると3パターンです。
- テクニカルSEO:-1→0の施策
- コンテンツSEO:0→1の施策
- 外部SEO:1⇒10の施策
「①マイナスを消して、②形を作り、③大きくしていく」といったイメージですね。この記事で説明したいのは、この3つの違いです。
この辺りは、全体像が見えていないと、分けて考えるのが難しいと思います。順番に解説していきます。
SEOの施策3パターン【マイナスからプラス】
- テクニカルSEO:-1→0の施策
- コンテンツSEO:0→1の施策
- 外部SEO:1⇒10の施策
一応、①から③まで分けましたが、被っているところもあるので、あくまでも参考程度に見てくださいm(_ _)m
では、①⇒③の順番で解説していきます。
①テクニカルSEO:-1→0の施策
テクニカルSEOとは、SEOの内部対策のことです。
WebサイトはGoogleの検索エンジンが読み込んだ上で、ユーザーに提供されます。
なので、Webサイトの構造をGoogleが読みやすいように整えてあげる必要があります。これをテクニカルSEOとか、SEOの内部対策と呼びます。たとえば、HTMLの見出しタグを適切に使う・内部リンクを貼るとかですね。
つまり、テクニカルSEOは「WebサイトをGoogleの検索ロボットが読み込みやすくするための施策」といえます。
「Googleの検索エンジンが正確に読み込めない=SEO的に間違っている」ため、テクニカルSEOはマイナスをゼロに戻すイメージになります。
②コンテンツSEO:0→1の施策
WebサイトをGoogleにとって読み込みやすい形に整えても、肝心の中身が空っぽだと意味がありません。
たとえば、「カレーの作り方を知りたい」ユーザーには、カレーの作り方を過不足なく伝えるコンテンツを作って届ける必要があります。材料の揃え方から、調理の仕方など、内容が充実したコンテンツを用意します。
そして、アップロードされたコンテンツを、Googleの検索エンジンが良質だと判断したら、検索結果の上位に表示されるわけですね。そのコンテンツを必要とするユーザーに対して、Googleが検索結果という形で提供します。
Google寄りのSEO、ユーザー寄りのSEOコンテンツSEOは、Webサイトをユーザーに見てもらうための最初のステップです。なので、「0から1のSEO」としました。
テクニカルSEOがどちらかというとGoogle向けの施策なのに対し、コンテンツSEOはユーザーの方を向いた施策となっています。「Googleとユーザー、どちらを向いたSEO施策なのか」というのは、よく意識しておいた方が良いでしょう。
※ただし、テクニカルSEOも結局ユーザーのためになったりするので、深く考えすぎなくても良いかもしれません。
③外部SEO:1⇒10の施策
最後に外部SEOです。SEOの外部対策ともいいます。
たとえば、「カレーの作り方」というコンテンツを作ったとします。
その「カレーの作り方」を見たユーザーが、「この記事は役に立つな」と感じたら、自身のブログやWebサイトにリンクを貼ってくれる可能性があります。要するに、「この記事はおすすめなので、ぜひ見てください」と他のユーザーに紹介してくれるわけです。
詳しい説明は省きますが、Googleはこの「リンクが貼られる」という行為を「コンテンツを評価するための指標」として使っています。
説明が長くなりましたが、要するに、外部SEOとは「コンテンツをユーザーに紹介してもらうための施策のこと」です。「ユーザーが紹介したくなるコンテンツを作ること」とも言えますね。
一見、コンテンツSEOと同じですが、ユーザーにとって役に立つだけでは足りず、「ユーザーが紹介したくなるもの」を作り上げる必要がある点で、より上位の施策と言えるでしょう。
同じSEOでも中身が違う
「テクニカルSEO・コンテンツSEO・外部SEO」と、SEOの施策3パターンについて解説しました。
あえて3パターンに分けたのは、「同じSEOでも中身が違う」ことを説明したかったからです。
あらかじめ3つの違いをわかっていれば、「どのSEO施策を打つべきなのか」を判断できますし、他の人に説明しやすくなります。
Webサイトの制作段階で打てる施策は、テクニカルSEOのみたまにWebサイト制作をしている業者が「SEO対策できます」と言っていることがあります。
ただ、おそらく中身は「HTMLタグの最適化」や「構造を正しく書く」といった、テクニカルSEOのことだと思うんですよね。
なのに、「SEO対策できます」と一括りに言ってしまうのは、クライアントに対して不誠実であると僕は考えています。
Web制作をやるのであれば、「自分はSEOをどこまで理解できているのだろうか」と自分の力量を把握し、知識の範囲内で表示すべきだと思います。
Web制作をするなら、SEOを売りにしなくても良い
ここまでSEOSEOといってきましたが、Web制作をする人なら、無理にSEOにこだわらなくても良いです。
なので、Webサイトを作る際には無理にSEOを考えずに、「更新頻度低めの名刺代わりのサイト」として作成しても良いと思います。SEOと比べて労力のかからないMEO(地図エンジン最適化)という方法もあります。
SEOやマーケティング力を売りにする選択肢もある一方で、自分でマーケティング力を身につけ、Webサイト制作と同時にマーケティング施策を実施することで、クライアントのサイトを伸ばす道もあるでしょう。
- 名刺代わりのサイトを作るのか
- マーケティングで伸ばしていくサイトを作るのか
この2つの違いを意識しておくことで、個々の案件に最適化されたWeb制作ができるようになるはずです。
SEOを学ぶ第一歩はブログがおすすめです
もし、少しでもSEOを学びたいと考えるのであれば、ブログを書いて発信するのがおすすめです。
何事も自分で手を動かしてみないと、知識は身につかないので、ぜひブログを開設して記事を書いてみましょう。
なお、SEOを始めとしたWebマーケティングの学習方法については、以下の記事にまとめています。ぜひ参考にしてみてくださいm(_ _)m
>>【実践】Webマーケティングのベストな独学方法【ブログがおすすめ】