【Web制作】フリーランスのクライアントは2種類【制作会社と直案件】

どうも、氷犬です。

Web制作をするフリーランスになりたいので、プログラミングを勉強しています。

フリーランスの働き方は良さそうだなと思うんだけど、実際はどういう会社と仕事をするんだろう。

今はプログラミングの勉強で精一杯なんですが、Web系フリーランスのクライアントについてざっくりと教えてください。

こんな疑問に答えます。

 

Web制作をするフリーランスは、基本的にクライアント(取引先)のためにWebサイトを作ることになります。

クライアントは大きく分けると、「①Web制作会社」と「②Webサイトを作りたい個人・企業」の2種類です。

どんなクライアントと仕事をするかによって、仕事の単価や要求されるスキルが変わってくるので、その違いに触れつつ、わかりやすくまとめました。

この記事の内容

  • Web制作のクライアントは制作会社とエンドクライアント
  • Web制作会社案件の特徴と求められるスキル
  • エンドクライアント案件の特徴と求められるスキル
  • Web制作のクライアントが求めるのは「信頼」である

Web制作のクライアントは制作会社とエンドクライアント

Web制作のクライアントは制作会社とエンドクライアント

Web制作を仕事にする上でのクライアントは、「Web制作会社」と「Webサイトを作りたい個人・会社」の2種類。

ざっくりとした違いは、以下のとおりです。

クライアントごとの違い

  • Web制作会社:他社のWebサイトの制作依頼をする
  • Webサイトを作りたい個人・会社:自社のWebサイトの制作依頼をする

どちらのクライアントと仕事をするかによって、求められるスキルセットが変わってきますし、単価や継続性という点でも違いが出てきます。

 

まだ独立前だったり、プログラミングを学習中でも、ざっくりと「どういうクライアントと仕事をしたいか」をイメージしておくと、「何を勉強するか」という方向性が見えてくるのでおすすめです。

Web制作の流れ

Web制作のクライアントの説明の前に、「Web制作の流れ」をざっくりと書いておきます。

なんとなく流れがわかってると、仕事の想像もしやすいかなと思うので。

Web制作の流れ

  1. 受注
  2. サイト設計
  3. デザイン
  4. コーディング
  5. 納品

本当はヒアリングとか修正とかいろいろあるんですが、わかりやすくするために5段階にしました。

この流れを軽く頭に置いておくと、このあとの説明もわかりやすいかなと思いますm(_ _)m

Web制作会社の案件の特徴と求められるスキル

Web制作会社から仕事を受注する時は、「コーディング」か「Webデザイン」、もしくはその両方について受注することになります。

Web制作会社から受ける仕事は、「Web制作会社が制作依頼を受けたものの、人手が足りていなくて手が回らないもの」です。

要するに、「仕事はあるんだけど、手が回ってないから他に外注するかな」というイメージ。

 

Web制作会社としては、デザインかコーディングだけをフリーランスに依頼することもあれば、デザイン+コーディングで依頼することもあります。

ただ、あくまでもWebサイトの制作を受注するのは制作会社ですし、できあがったサイトを納品するのも制作会社。

フリーランスに降りてくる仕事は、Web制作の工程の一部であることが特徴ですね。

 

営業とディレクションはWeb制作会社、制作の一部はフリーランスというイメージ。

雰囲気でいうと、模写コーディングと似ているかもしれませんね。

設計図をもらって、設計書のとおりに作る感じです。

求められるスキルは高め

仕事の一部を任されるという性質上、求められるスキルのレベルは高くなります。

具体的には、以下のとおりですね。

  • コードを早く&キレイに書ける
  • デザインのとおりに制作できる
  • 要望どおりのデザインができる

言語やツールとしては、HTML/CSS/JavaScript(jQuery)/PHP/WordPress/Photoshop/Illustratorなどが扱えればいいと思います。

単価は低く、継続性は高め

Web制作会社からの案件については、単価は低くなりがちな傾向にあります。

というのも、Web制作は「デザインして終わり」「コードを書いて終わり」ではなくて、全体の調整・ディレクションも仕事のうちだからです。

外注費を多くしてしまうと、制作会社の利益が減るので必然的に単価は低くなります。

 

一方で、「この人には安心して任せられるな」と思ってもらえたら、継続して案件をもらえる可能性があります。いわゆるパートナーというやつですね。

信頼が高まっていけば単価を上げる交渉もできるでしょうし、とにかく良い仕事をするのが大事ですね。

コーディングやデザインの作業はどうしても時間がかかるので、制作会社は手が足りなくなりがち。人手不足の業界です。

業界未経験のフリーランスに仕事を頼むのはリスキー

僕自身がWeb制作会社にいるからわかるのですが、未経験でフリーランスになった人に仕事を頼むのは、会社としてはリスクがあるなと思います。

というのも、Web制作業界の雰囲気もわからないだろうし、仕事がスムーズに進む保証がないからですね。

 

ある程度経験を積んだ人なら別ですが、Web制作会社から信用を勝ち取るには、相応の魅力や熱意が必要かなと思います。

制作会社としては、「フリーランスに仕事を頼んだはいいけど、クオリティの低い生産物が送られてきた…。手直しの手間がかかるな…」となるのは避けたいですからね。

もし、Web制作会社に営業するなら、制作物のポートフォリオは必須です。

エンドクライアントの案件の特徴と求められるスキル

Web制作をするフリーランスのクライアントはWeb制作会社だけに限りません。

制作会社を通さずに、直接Webサイトを作りたいと考えている個人や会社から、直接仕事を受注することもできます。いわゆる直案件とかエンドクライアントと呼ばれるものですね。

直接仕事を受注すると、Web制作の流れをすべて任されることになります。

Web制作の流れ

  1. 受注
  2. サイト設計
  3. デザイン
  4. コーディング
  5. 納品

さらに流れを細かくすると、こんな感じになります。

Web制作の流れ(細かく)

  1. 受注
  2. 制作目的やコンセプトのヒアリング
  3. Webマーケティングの方向性決め
  4. キーワード選定
  5. サイト設計
  6. デザイン
  7. コーディング
  8. 修正箇所のチェック
  9. 納品

直案件では、通常のWebサイトを作るスキルのほかに、Webマーケティングの知識・スキルが必要になります。
というのも、Webサイトを作りたいという企業は、ITやWebマーケティングに疎い場合も多いからですね。

要するに「Webサイトの制作も含めて、Webマーケティングを提案する」という感じでしょうか。

 

コーディングやデザインスキルも必要になりますが、全体のバランスが何より重要になります。「見た目はいいけど、設計がイマイチ」「マーケティング設計はいいけど、デザインがイマイチ」、どちらもNGです。

クライアントの要望を反映させたWebサイトが作れるかどうかが鍵ですね。

Webマーケティングのスキルが求められる

クライアントの「Webサイトを作りたい」という要望には、「Webサイトを作って売上をアップさせたい」「認知度を上げたい」という意図があります。

「Webサイトを作る=手段」なので、その先には何かしらの目的があるわけです。

 

ただWebサイトを作っただけでは売上も認知度も上がりません。

「Webサイトを作ってどう運用していくか」「運用するためにはどういう設計がいいのか」も含めて、Webマーケティングの知識を活かして提案していくことになります。

 

一方で、別に早くキレイなコードが書ける必要もないので、制作会社の案件と比べると技術のレベルは若干低くてもいいと思います。

Webサイトもゼロから制作するのではなく、テンプレートを使うこともありますし、WordPressのカスタマイズができればOKかなと。

継続性は低いが、紹介してもらえることも

基本的にWebサイトは一旦作ったら終わりで、2個も3個も作りません。

そのため、直案件の継続性は低いです。

案件が途切れないよう、継続して営業していくか、仕事を受注できるような仕組みを作る必要があります。

 

ただ、作ったWebサイトを気に入ってもらえたら、他の知り合いの会社に紹介してもらえる可能性も。

とはいえ、継続性が低いのは事実なので、Web制作会社とも良い付き合いをするか、他に収入源を作っておくのがいいかなと思います。

Web制作のクライアントが求めるのは「信頼」である

Web制作のクライアントが求めるのは「信頼」である

Web制作の仕事は、制作会社から受注するか直案件かによって、条件や求められるスキルが異なります。

裏返すと、自分のスキルや興味のある分野によって、クライアントは変わってくるということです。

技術やデザインが好きでコードが早く書けるなら、制作会社に営業するのがいいですし、Webマーケティングの知識があるなら、コンサルも含めて直案件を受けるのもアリです。

 

ただ、どちらにせよクライアントが求めるのは、「安心して仕事を任せられること」。つまり、実績と信頼ですね。

せっかく仕事を頼んでも、微妙なものが納品されたり途中で投げ出されたりすると、時間もお金もムダになってしまいます。

クライアントとしても、損をすることは避けたいですからね。

信頼されるフリーランスになるためには

信頼されるフリーランスになるためには、

  • 納期を守ること
  • 細目に連絡すること
  • 不明な点は明らかにすること
  • 誠実に対応すること

など、仕事をする上での基本を守ることが重要です。

相手に合わせすぎて消耗するのもよくないですが、信頼を失うのが何より恐ろしいです。

フリーランスとして仕事をするなら、クライアントと良い関係を築けるように努めましょう。

Web制作とクライアントのまとめ

Web制作のフリーランスとクライアントについて、表でざっくりとまとめました。

Web制作会社 エンドクライアント(直案件)
仕事 一部 全部
単価 低め※交渉次第 高め
継続性 高め 低め※紹介の可能性アリ
求められるスキル 狭く深く 広く浅く

表はあくまでも例なので、いくらでも交渉可能かと思います。

ただ、前提として「良い仕事をすること」が条件なので、その点は忘れないようにしましょう。

 

僕も制作会社で働く傍らで、Web制作の仕事を受けております。

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