Web制作者がオプションで売れそうなサービスを5つ考えてみた

こんにちは、Webマーケターの氷犬です。

普段はWebコンサルティングの会社でセールス/コンサルタントをしています。

仕事自体はサイトの運用などが主なのですが、リニューアルやLP制作をしたい時にWeb制作会社の方とお仕事をすることがたまにあります。

Web制作を依頼しているので、当然Web制作の提案が来るのですが、そんな時に「自分がWeb制作をする身だったら、こんなことをオプションで提案するなー」と思うことがあります。

そこで、この記事では「Web制作者がオプションで売れそうなサービス」をWebコンサルの立場から書いてみたいと思います。

Web制作者がオプションで売れそうなサービス

前提として、クライアントがWeb周りにかけられる予算によって提案できるサービスも異なってきます。

例えば、月200万くらいかけられるなら何でも提案できると思いますが、月5万だと提案の幅は狭まります。

そこでこの記事では月10万~100万くらいを想定して書いてみることにします。

  1. 保守・運用
  2. アクセス解析・サイト改善
  3. 広告運用
  4. Webコンサルティング・アドバイザリー
  5. デザイン制作(名刺・バナー)

保守・運用

鉄板ですが、サイトの保守・運用はオプションで売りやすいサービスです。

Webサイトをそれなりに使うクライアントの中では、「ここの文章直したいな」「画像変えられないかな」といったニーズがよく発生します。そんな時にサッと頼める先があるのは便利なものです。

「細かいこともよく対応してくれる」と思われれば信頼関係もできていくので、手間でないのであれば、保守・運用は積極的に提案すると良いですね。

保守単体ではそこまで大きな金額になりませんが、継続的に取引があると別の提案もしやすいというメリットがあります。

アクセス解析・サイト改善

サイトが集客の窓口となっているクライアントへ刺さるのが、アクセス解析とサイト改善です。いわゆるコンバージョン改善ですね。

今の時代、toC/toB問わず、サイトが重要な集客チャネルとなっている企業は多いです。

しかし、サイトが最適化されていないばかりに、貴重なコンバージョンの機会を逃していることもあります。

サイトを持つ目的をシンプルに言うと「売上を作ること」。

クライアントの売上を増やし、費用対効果をプラスにできそうなら、サイト制作とあわせて提案してみるのがおすすめです。

※参考:BtoBサイトを成功に導く180のチェックリスト

広告運用

  • 「Webサイトは持っているが、うまく集客できていない」
  • 「Webからの問い合わせを増やしたい」

こう考えているクライアントに対し、ぜひ提案したいのが広告運用です。

ブログに触れている方なら「Web集客ならSEOかな」と思うかもしれませんが、SEOは成果(※)が出るまでに時間と工数がかかるため、現実的に取り組めるクライアントはさほど多くない印象です。
※成果=売上や問い合わせの増加

一方で、広告であれば、SEOより目に見える成果を出しやすいので、ライトに提案できます。

また、自社で広告を運用するにもそれなりに手間がかかるため、クライアントとしてもその手間を外注できるなら手が空いて、他の業務に注力しやすくなります。

費用は運用費用の20%が通常と言われていますが、個人で受けるなら多少調整してもいいかもしれません。

まずはリスティング広告から、もう少し予算があるならディスプレイ広告やSNS広告に手を広げるのが良いですね。

※参考:マーケティング合宿|Saltydog Inc.

Webコンサルティング・アドバイザリー

オプションとして提案できる中でも、一歩踏み込んだものがWebコンサルティング、またはアドバイザリーです。

「保守・運用」「アクセス解析」「広告運用」などは、担当範囲(スコープ)が区切られていますが、Webコンサルティングはそれらをすべて含んでいるというイメージになります。

Web周りはできれば自社で内製化できるのが一番良いのですが、企業の仕事はWeb周りに限らないため、「やらないといけないのはわかっているけど手が回らない」といったケースが本当によくあります。

そんなケースで、「御社のWeb周り、全部担当させていただけますか?」と提案できるなら、クライアントとしてもとても助かることでしょう。

各技術に精通していて成果が出せる、もしくは信頼できるパートナーがいるといった条件は必須ですが、一括で請け負えるなら施策の幅も単価も増えるのでおすすめです。

窓口を1本化したいというニーズ

「Webコンサルティングは提案として重くないか?」と感じる方もいると思いますが、しっかり成果を出せるなら提案してみることを推奨します。

というのも、実際にお客さんに話を聞いてみると、「できるなら信頼できるところに全部依頼したい」「窓口は1本化したい」という心理、ニーズがあることがわかります。

例えば、Web制作・広告・SEO・Web解析をするとして、外注先がA・B・C・Dとあったら、コミュニケーションコストが高くなってしまいますよね。

クライアントとの信頼関係は必須ですが、Web周りの窓口として動けるなら、それはクライアントとの関係値として理想の状態です。両者の立場からしても、Win-Winな状態と言えます。

ちなみにWebコンサルティングともなると、流石に工数が増えます。一方で単価が上がる分、できることも増えてくるので、成果も出しやすくなってくるはずです。

デザイン制作(名刺・バナー)

Webサイトのデザインから始めて、名刺やバナーといった他の制作物のデザインを提案するのもアリですね。

DTPなどと言ったりもしますが、その辺りは詳しくないので、ここでは割愛します。

デザイナーとして活動するなら、複数企業のデザインを一括で任せてもらえる状態になれると安定してくるかと思います。

既存のクライアントと良い関係を築き続けることが大事

保守・運用からWebコンサルティングまで、Web制作者がオプションで売れそうなサービスはいろいろあります。

ここのポイントとしては、一旦仕事で関係を築いたら、その後も継続して良い関係を築き続けることです。

僕自身、営業担当なのでわかるのですが、ゼロから取引関係を築くのはなかなか大変です。競合とコンペになったり、連絡が来なくなったりすることはザラにあります。

どうしても新規のクライアントを開拓していく作業は営業コストがかかりがちなので、できれば既存のクライアントと長く取引を続けられるといった状態を目指していきたいところです。

クライアントの期待値を超え続ける

長く取引を続けるためには、クライアントの期待値以上の仕事をし続けることが必要です。

ここで大事なのは、その時その時で自分が今出せる最大限の仕事をすることです。

忙しいからといって少し手を抜く、対応を雑にするといった行動はすぐ見抜かれます。

必ずしも成果の出せる仕事ばかりできるわけではないと思いますが、どんな時でも精一杯の誠意を尽くすことを心がけたいですね。