未経験でWebマーケティング業界に転職するなら押さえておきたいアプローチの方法

こんにちは、氷犬(@icedog_410)です。
普段は都内のWebマーケティング会社で、セールス/コンサルタントとして働いています。
これまでWebマーケティング業界に転職したい方の転職相談を受けたり、自社の採用活動に携わったりする中で、計80名くらいの方の転職活動に関わってきました。
しかしながら、ポテンシャルがあるにも関わらず、適切なアプローチができていないがために、書類の段階で落ちてしまっている方が多くいました。
そこで今回は、「未経験でもWebマーケティング業界に転職したい!」という方向けに、押さえておくべきアプローチの方法と考え方についてまとめてみました。
実際に多くの方のアプローチを見てきた中で感じたことなので、かなりリアルな情報ばかりとなっています。ぜひ転職活動の参考にしてみてください。
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未経験でWebマーケティング業界への転職を目指す上での前提
まず前提として知っておくべきことは、「未経験でWebマーケティング業界に転職するのはハードルが高い」ということです。
なので、未経験でWebマーケティング業界に転職を目指すなら、「技術が足りない、不利な立場であること」を押さえておかなければなりません。
(僕も未経験の状態から転職した一人なのですが、正直運の要素がかなり強かったと思っています)
技術が足りないなら、その不足分を上回るポテンシャルがあるように見せる必要があるわけですが、多くの人はあまり見せ方がうまくないので、書類の段階で落とされてしまうことがよくあります。
そこでここからは、「いかにして企業が求める人材であることをアピールするか」という考え方と、実践の方法を書いていきます。
Webマーケティング業界への転職を目指す際のアプローチ方法
転職の相談を受ける側として、あるいは求人への応募をいただく側として感じたのは、「多くの人が見せ方で損をしている」ということです。
特に応募フォームへ送る文面や、履歴書、職務経歴書といった書類の見せ方で損をしているなとよく感じます。
どれだけ応募に対して熱い思いが込められていたとしても、企業の視点に立ったアプローチができていなければ、その気持ちが届くことはありません。
書類選考の段階ではどうしても表面的な評価をせざるを得ないので、見せ方ひとつで見送られてしまうこともままあります。
そこで企業側の視点に立ち、自身の魅力を90%以上の状態でアプローチする方法を2つの観点でまとめました。
- Webマーケティング会社の求める人物像を理解する(Must)
- 自身の現状とビジョンを整理する(Can・Will)
①Webマーケティング会社の求める人物像を理解する(Must)
多くの人は求人の募集要項を見て応募するかと思いますが、そこには「企業が求める人物像」がなるべく解像度高く書かれています。
まずは募集要項をよく読み込み、「この会社はどのような人を採用したいのか」を理解しましょう。
例えば、僕が先日出した求人記事では、以下のスキルを持っている方を理想として募集要項を書いていました。
- SEO・Webマーケティングの知識
- 基本的なPCスキル
- Officeソフトを扱うスキル(Word,Excel,PowerPoint)
- 対人折衝能力(コミュニケーション能力)
- コンテンツ制作の能力(記事を書く・サイトを作るなど)
(年齢が20代~30代前半)
この募集要項=条件はさらっと書かれているようで、実は意外と重要です。
どの企業でも同じだと思うのですが、この条件が書類から読み取れないと書類選考に通る確率がかなり低くなってしまいます。
例えば、「やる気があればOKだろう」と解釈して、応募文に以下のように書かれていると、面接まで通らなくなってしまうのです。
- SEOやWebマーケティングは素人ですが~
- パソコンは全然扱えませんが~
- コミュニケーションは不得意ですが~
- 30代後半ですが~
もしかするとただの謙遜かもしれませんが、謙遜の意図までくみ取る余力が人事担当者にはなかったりするので、募集要項に書いてあることは「必須条件」と捉えて応募に臨みましょう。
この募集要項は文字どおりMustで、履歴書や職務経歴書はこの必須条件を満たすように書く必要があります。
②自身の現状とビジョンを整理する(Can・Will)
未経験でWebマーケティング業界に転職する際の前提として、「未経験者は不利である」と上の方で書きました。なぜなら、企業が求める必須条件(Must)を満たせる可能性が低いからですね。
しかし、企業の方で書く募集要項はあくまで理想であって、理想に満たなくても一緒に働きたいと思える人はいます。
そんな企業の必須条件(Must)を把握したら、次に自分自身のCanとWillを整理しましょう。
- Can:できること。これまでの知識や経験、学習歴など
- Will:目指している方向性や将来のビジョン
できること・スキル(Can)
例えば、ブログやWeb制作の学習をしている人なら、Canは以下のようになるはずです。
- WordPressを使用したメディア構築・運用
- SEOを意識したWebライティング
- コーディング(HTML/CSS/jQuery/WordPress)
- Wordによるビジネス文書の作成、Excelを用いた表計算(VLOOKUP,SUMIFが扱えるレベル)
洗い出してみるとわかるのですが、本やネットで読んだくらいの知識では「できること」として書くのが怖かったりするんですよね。
仮に入社できても、自分自身も企業も苦労することになるので、「最低限これくらいはできる」と自信を持てることを書きましょう。
そして、このできること(Can)は企業の必須条件(Must)になるべく沿う形で書くことが大事です。
目指している方向性・将来のビジョン(Will)
自身のできることや経験(Can)を洗い出したら、次に目指している方向性(Will)を洗い出します。
人も企業も前に進んでいる以上、目指している方向はあるはずで、その方向性が合えば合うほど相性良く働くことができます。
ここは人や企業によって異なりますし、抽象的な話になるので、まずはNG例から見ていきましょう。
NG例- ブログで稼げるようになりたい
- 将来独立するために知識や経験を積みたい
- 今より残業の少ない職場で働きたい
一個人として気持ちはわからなくもないですが、これを応募文に含めてしまうとその時点で面接が組まれなくなってしまいます。
なぜNGなのか? それは自身の願望や欲求のみが書いてあり、企業にとってのメリットが何ひとつないからです。
あえて方向性を書くのであれば、業務で得られる経験や向上させたいスキルにフォーカスして書くと具体的で良いですね。
- 多くのサイト改善に携わり、より効率的に成果を出せるようになりたい
- アクセス解析を学び、より仮説の制度を上げて改善サイクルを回せるようになりたい
これでも少し解像度は低めですが、よほどズレていない限り書類上のネックになることは少ないかと思います。あくまでもどの程度の意欲があるかというアピールです。
Must→Can→Willの流れで、企業理解と自己理解を深める
ここまで、「募集要項から企業のニーズを読み解くこと」と「自身のスキル・経験を洗い出すこと」の2点に触れてきました。
改めて流れを整理すると、以下のとおりです。
- 募集要項から企業の求める人物像を把握する(Mustを知る)
- 自分のできることやこれまでの経験を洗い出す(Canを知る)
- 目指している状態や方向性を固める(Willを知る)
ポイントは①の「企業の求める人物像を把握すること」です。
企業のニーズを理解することで、「いかにして自分がその人物像に当てはまるか」をアピールできるようになります。また、自分のできることや目指している方向性を考え直すことで、自分に足りない要素も洗い出せるはずです。
基本的に未経験だと足りない要素ばかりではあるのものの、何が足りないかを理解することは次のアクションに繋がります。
あとは分析した内容を履歴書や職務経歴書に落とし込むことで、勢いで書いたものよりグッと良いものに仕上がることでしょう。
最後に
実際にWebマーケティング会社で働いていると、「より多くの人にこの業界に来てみてほしい」と思います。
もし今の仕事がつまらなかったり、なんとなく将来が不安になったりする人は、Webマーケティングを仕事にすることで、「自分の意思で働くことの楽しさ」に気づけるはずです。
ぜひこの記事やブログが転職を目指す上でのひとつの参考になれば幸いです!
また最後に告知となるのですが、近々「未経験でWebマーケティング業界を目指す」をテーマとした『ValueBird』というオンラインコミュニティを開始します。
近日中にTwitterで告知しますので、興味のある方は僕のアカウント(@icedog_410)をフォローしてチェックしていただければと思います。よろしくお願いします!