Webマーケティング会社に未経験で転職する手順まとめ【体験談あり】


これから世の中がテレワーク化していく中で、Webマーケティングの注目度や重要性はかなり高くなっていきます。
そんな将来性のあるWebマーケティング業界で働くことができたら、それは自分の人生やキャリアに大きなプラスになるはずです。
また、Webマーケティングは個人で個人で活かせるスキルでもあり、うまく自分のスキルを高めていけば、「キャリア形成に有利に働く」「副業などを通じて収入が伸びる」といった効果が期待できます。
そこで、この記事では元公務員からWebマーケティング業界に転職した僕が、「ゼロから未経験でWebマーケティング業界に転職するコツ」をステップ形式でまとめました。
「これからWebマーケティング業界に転職したい!」という方の参考になれば幸いです。
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未経験でもWebマーケティング業界に転職はできるのか?

結論、できます。
Webマーケティング業界は伸びている割に、慢性的に人手不足の業界で、「良い人材がいたら、ぜひ採用したい」とどこの会社も思っています。
もし、会社が欲しがる「良い人材」になれるなら、例え業務経験がゼロでも転職は可能です。
前提:Webマーケティング業界は年々伸びている
Webマーケティング業界とは、言い換えるとWeb広告の業界です。
以下は電通が出している「Web広告費の推移」ですが、毎年着実に伸びていることがわかります。
引用:2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析
Web広告費が増える、つまりWebマーケティング業界に流れるお金が増えています。言い換えると、Webマーケティング業界は年々伸びているといえます。
実際、僕の働いているWebマーケティング会社でも、「いい人がいるなら取りたい」という話はよく出ています。
将来性があるので、働くメリットは大きい
Webマーケティング業界には将来性があります。
業界自体が伸びているのもそうですが、Webマーケティングスキルは個人に身につくスキルなんですね。
例えば、Webマーケティングのスキルがあれば、ブログやアフィリエイトを通じて自分で稼ぐこともできるし、企業向けのコンサルティングもできます。
これがコンビニや飲食店のアルバイトだと、「個人で稼ぐ」ことに繋げるのは難しいでしょう。
つまり、Webマーケティング業界で働いてスキルを身につけることができれば、それはそのまま自分の市場価値を高めることに繋がるのです。
ただし、未経験で転職するためには相応の準備が必要
Webマーケティング業界に未経験で転職するためには、企業が求める良い人材になる必要があります。
ここでいう「良い人材」とは、「ポテンシャルのある人」という意味です。
未経験で転職するのであれば、「育てるだけのポテンシャルがありそう」と思ってもらわなければなりません。
未経験からWebマーケティング業界に転職するための3ステップ
ここからは、「未経験からWebマーケティング業界に転職するために必要な行動」を3ステップで解説していきます。
僕自身の経験に基づいた再現性のある方法をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
- Webマーケティングを独学する
- Webマーケティングを自分で実践する
- Webマーケティング会社の求人を探して応募する
ポイントは、「①で知識を身につけ、②経験する」の2点です。
いきなり応募しても書類で落ちるか、もしくは変な会社に入ってしまうことになります。
時間を無駄にしないためにも、時間をかけてじっくり準備してから転職するのがおすすめです。
【ステップ1】Webマーケティングを独学する
まずはWebマーケティングの知識を身につけるために独学しましょう。
「どこまで独学すればいいのか?」というレベル感ですが、「Webマーケティングの全体像を自分の言葉で話せるようになるレベル」を目指すと良いです。
- Webマーケティングとは何か
- Webマーケティングの進め方
- SEO(検索エンジン最適化)や広告運用などの具体的な施策
この辺りが話せれば十分です。
あとは会社によって、SEO(検索エンジン最適化)や広告運用の少し詳しい知識が求められることがあるので、自分のやりたいことを詳しく学んでいきましょう。
独学の最初のステップとして、一番良いのは「本を読むこと」です。
特に以下の2冊はWebマーケティングの入門書としてとてもおすすめなので、少し値は張りますが、ぜひ読んでみてください。
この2冊含め、4~6冊くらいは読んでおきたいところです。
本を読んで、ひととおりWebマーケティングの基礎知識が身についたら次に行きましょう。
【ステップ2】Webマーケティングを自分で実践する
Webマーケティング業界で働く前に、ある程度はプライベートで実践しておきたいところです。
Webマーケティングを実践する上で一番おすすめなのが、ブログを書くこと。
ブログには、Webマーケティングの大事な要素がたくさん詰まっています。
- サイトを立ち上げる(サーバー・ドメインの知識)
- コンテンツを作る(文章を書く・画像を探す・図解を作る)
- SEO(Googleの検索結果で上位に上げる)
- アクセス解析(数字を見て、分析する)
「ブログを書くだけ」で、こんなに多くのことを実践できるので、書かない手はありません。
ブログは予算が少なくても始められる上、お小遣いにもなる
ブログには、「多くのことを実践できる」以外にも大きなメリットがあります。
それは、「お金がほとんどかからない上、お金が稼げる可能性がある」という点です。
- お金がかからない:予算ゼロ~1万円くらいで始められる
- お金が稼げる:広告収益が得られる可能性がある
Webマーケティングには、ブログの他に広告を運用したり、SNSを運用したりといった手段があります。
ただ、広告はお金がそれなりにかかりますし、SNSはメインで取り組むほど需要がありません。
ブログならお金がかからないどころか、お小遣いくらいにはなります。
また、僕は「ブログを書き続けていたこと」が転職の決め手になったので、そんな経験からもぜひブログをおすすめしたいです。
ブログを通じてWebマーケティングを独学する方法や、ブログの始め方は以下の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
【ステップ3】Webマーケティング会社の求人を探して応募する
Webマーケティングを本で学び、実践することで最低限の土台はできます。
少しの知識と経験が身に付いたら、転職活動を始めましょう。
「転職するのに勉強しないといけないのはダルいな…」と思うかもしれませんが、勉強しないで入れる会社が良いケースはあまりないので、就職してから後悔しないためにも予習は必要です。
転職活動は以下の手順で進めるのがおすすめです。
- 転職エージェントに登録して求人を探す
- 履歴書と職務経歴書を作る
- 面接を受ける
- 内定・条件交渉
ひとつずつ解説していきますね。
①転職エージェントに登録して求人を探す
まずはどんな会社があるのかを知るためにも、まずは転職エージェントに登録して求人を見つつ、エージェントに相談してみましょう。
おすすめの転職エージェント- リクルートエージェント|転職成功実績No.1の転職エージェント:大手の転職エージェント。僕もリクルートエージェント経由で転職しました。
- ワークポート|IT・Web業界に強い転職エージェント:IT/Webに特化した転職エージェント。大手では扱わない求人も。
- マイナビエージェント|大手・有名企業の求人多数の転職エージェント:こちらも大手。リクルートと一緒に登録しておいて、使いやすい方を使うのが良いかなと思います。
※完全無料で使えるので、悩む前に登録して話を聞いてみるのがおすすめです。
ちなみに僕は全部に登録して、全部の転職エージェントの話を聞きました。
結局、「最初に面談をした」という理由からリクルートエージェントを使ったのですが、気に入ればワークポートでもマイナビエージェントでも構いません。
ちなみに転職エージェントに登録すると、エージェントから面談の日程調整の連絡が来ます。自分の環境を変える第一歩にするために、エージェントとはしっかり面談してくださいね。
②履歴書と職務経歴書を作る
転職エージェントに登録したら、Webマーケティング会社の求人を探しつつ、履歴書と職務経歴書を作りましょう。
大事なのは、「志望動機」と「経験・実績」です。
- なぜWebマーケティングの仕事をしたいのか
- これまでの経験はWebマーケティングにどうつながるのか
- Webマーケティングに関する実績はあるか
面接でもよく聞かれることなので、自分の考えをよく洗い出して文章にまとめましょう。
中でも、営業の経験・ブログを運営した経験・SNSを運用した経験などが活きやすいです。数字で提示できるとなお良しです。というか、数字が提示できないと実績になりません。
ちなみに、僕は当時のブログのアクセス・収益(月間2万PV/収益1万円)とSNSのアカウント(@icedog_410)を全部載せました。
面接で「ブログ読みました。おもしろいですね!」といわれたので良い方向に働いた気がしますが、公開したくない人は数字だけでも良いです。
なお、実際に僕の会社で社員を募集した際の状況から、「良い志望動機・悪い志望動機」をパターン化したので、履歴書を書く際の参考にしてみてください。
>>Webマーケティング会社への志望動機を書く時のポイント【具体例もあり】
参考:求人の突破率は?書類選考の突破率は、未経験なら10%もあれば良い方なのではと思います。
僕の実際のデータは以下のとおりです。
- 応募:37社
- 面接:3社(8.1%)
- 内定:1社(2.7%)
先に内定数も出してしまいましたが、極端な話、100社に応募すれば1社くらいは通りますよね。
100社は言い過ぎかもしれませんが、未経験者向けの情報がない以上、応募数が多くなるのは仕方ないことだと思っています。
ちなみに僕は書類選考に落ちたメールを見るたび落ち込んでいましたが、4通目で慣れました。要は慣れです。
③面接を受ける
無事に書類選考に通ったら面接を受けます。
仕事終わりに受けられるのが理想ですが、厳しいなら有給や仮病を使って平日の午前中に受けましょう。僕は有給がなかったので、仮病で給料を減らしながら面接を受けていました。
面接でチェックされること面接では、以下の2点がチェックされます。
- スキルフィット:実務をできるだけのスキルやポテンシャルがあるか
- カルチャーフィット:会社の雰囲気に合うか
受けてみての印象ですが、カルチャーフィットの方がよく見られているような雰囲気がありました。
スキルは後からでも身につきますが、カルチャーフィットは個人の性格によりますからね。
単純にいうと、スキルがあっても面接官との相性が悪かったら落ちます。それは人と人との関係である以上、仕方のないことなので、落ちたら切り替えて次に行きましょう。
面接で聞かれること- Webマーケティングに興味を持った理由
- 入社後にしたいこと
- 前職を辞めた理由 など
面接の質問はわりとセオリーどおりなので、事前に回答を考えておくのがベターです。
ただ、考えすぎてもテンプレート感が出ます。フラットな感じで答えるのが良いですね。
質問に答えるというよりかは、会話する感じで話しましょう。Q&A方式だと、緊張するので注意です。
④内定・条件交渉
最終面接に合格したら、条件交渉が入った後、内定が出ます。
条件交渉は年収などの待遇に関わる重要な交渉なので、企業から提示された条件をよくチェックしましょう。
僕は早く転職したかったのと、条件も悪くなかったことから、その場でOKしました。
もし、「これだと生活が厳しいな…」という年収だったら、素直に伝えましょう。無理に働いても良いことはありません。スキルを適切に買ってくれる企業で働いてください。
良いWebマーケティング会社に転職するためには、事前の準備がポイント
未経験でWebマーケティング会社に就職するための手順は以上です。
いろいろと書いてありますが、何より大事なことは「事前に知識を身につけ、経験しておくこと」です。未経験とはいえ、知識と経験に勝るものはありません。
「この人はある程度知識があるんだな」と思われるだけで転職活動に有利なので、勉強しない手はないですね。まずは準備から始めましょう。
未経験からWebマーケティング業界に転職したい人のよくある質問
ここでは、Webマーケティング業界への転職したい人からよく受ける質問をまとめました。
この他にもいろいろ書いているので、知りたい方はぜひ当ブログのカテゴリーを見てみてください→Webマーケティングの記事一覧はこちら
Webマーケティング業界で働くために資格は必要?
結論、不要です。
実際働いてみてわかったのですが、「資格を持っている=スキルがある」ではありません。
むしろ、変な資格を持っていると「この人わかってないな…」と思われる可能性があるので、資格は取らずに転職することをおすすめします。
Webマーケティングに向いている人の特徴は?
「自分の頭で考えて決められること」です。
Webマーケティングは自分で考えて答えを出し続けないといけない世界なので、「わからないので指示ください」という人は厳しいです。
正しいと思ったことは、周りの意見を気にせず実行するという強い意志が必要になります。
Webマーケティング業界のキャリアパスとは?
大きく分けると、次の3つです。
- 他者のマーケティングを支援する会社で働く(支援会社)
- 自社の専属マーケターになる(事業会社)
- 独立する
未経験から働くなら、8割以上の確率で「支援会社→事業会社」か「支援会社→独立」というルートになります。
まずは支援会社を目指して転職活動するのがおすすめです。
まとめ
Webマーケティング業界に未経験から転職するための方法を解説してきました。
最後にもう一度、未経験から転職する手順をまとめます。
- Webマーケティングの知識を身につける
- 転職エージェント・転職サイトで求人を探す
- 求人に応募する(書類選考を受ける)
- 面接を受ける
- 内定・条件交渉
繰り返しになりますが、大事なのは「事前にWebマーケティングの知識を身につけること」です。
その後の過程は転職活動中に修正可能ですが、知識だけは事前に持っておく必要があります。
また、Webマーケティング業界は流れが早く、情報をキャッチアップするための独学が必須なので、勉強する習慣がついていないと厳しいです。
ただ、それ以上に楽しく、将来性のある業界であることは間違いないので、興味があればぜひWebマーケティング業界に来てほしいと思います。お待ちしておりますm(_ _)m
転職相談サービスのご案内エンジニアになりたい人は多いけど、一方でWebマーケティングやりたい人は少ない気がします。将来性という意味ではエンジニアにも劣らないかなと思うし、同じIT業なので楽しいですよ。20代前半の人はエンジニア目指すのもいいけど、Webマーケティングやるのもおすすめです
— 氷犬☃️ (@icedog_410) 2019年4月9日
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