2020年は未経験からWeb業界に転職するのが難しくなる【2021年の転職を目指す】

こんにちは、氷犬(@icedog_410)です。

早速ですが、タイトルのとおり、2020年は未経験の人がWeb業界に転職するのはかなり難しくなりそうです。

理由は、新型コロナを受けて、企業がしばらく採用を控えるため。

経験者ならまだしも、未経験者を雇うにはかなり体力を使うので、「これからWeb業界に転職したい」という人には厳しい年になると思います。

そこで、この記事では、

  1. 2020年はWeb業界の企業が採用を控えるようになる理由
  2. これからWeb業界に転職したい人は何をすべきか?

この2つのポイントについて、Web業界で働く僕の視点から解説します。

Web業界への転職を考えている方の参考になれば幸いです。

2020年はWeb業界に転職したい人には厳しい年になる

2020年4月現在、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。

政府によるプライベートの外出自粛要請や、テレワーク(リモートワーク)の推奨によって、ここ1,2か月で環境はめまぐるしく変わっています。

当然、経済にも大きな影響が出るので、企業もコンパクトに動かざるを得ない状況です。

あのGoogleでさえ、2020年は採用を抑制すること決めるなど、消極的な動き方になっています。

米アルファベット(GOOGL.O)傘下のグーグルは今年いっぱい、人員の採用を抑制する見通し。スンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)が従業員に宛てたメモで明らかになった。

同社の広報担当者は「戦略的に重要な分野に限って採用と新人研修を続けるが、今年いっぱいは採用を抑制する」と述べた。

引用:グーグル、今年いっぱい採用を抑制へ 戦略分野に限定

特にWeb業界はこういった自粛ムードの影響を受けやすく、採用を控える企業が多くなります。

「なぜWeb業界は採用を控えるようになるのか?」、その理由を詳しく解説していきます。

2020年はWeb業界の企業が採用を控えるようになる理由

結論を書くと、「売上が減る可能性が高いので、固定費を増やせなくなるから」です。

入っていくお金が減るのに、出ていくお金は減らせないですよね。

例年と比べて、会社の売上が減る可能性が高い

今後は新型コロナによる影響が収まるまで、個人も企業も支出を控えるようになるはずです。

皆が支出を控える=支出を減らすとなると、当然企業の収入(売上)も減っていきます。

そして、Web業界は特に売上が減るリスクが高いです。

なぜか?

それは、Web業界=広告・マーケティングの業界だからです。

Web業界=広告・マーケティングの業界

Web業界の売上は、基本的に企業の広告予算から出ています。

その広告予算の使い道は、主に以下のとおりです。

  1. Webサイト制作
  2. Webサービス開発
  3. Webマーケティング(SEO・広告・SNSマーケティング)

実際、企業と取引をしているとわかるのですが、広告予算は事前にある程度決められています。

例えば、年間1,000万の予算が割り振られていたとして、その予算を超える額の取引は普通ないわけです。

また、その予算は「これだけ使えば、一定の効果が見込める」という予測の元に振り分けられています。

つまり、予算の範囲内である程度の投資対効果を出すことが期待されているんですね。

しかし、今回のコロナのような不測の事態が起きると、真っ先に削られるのが広告予算です。投資対効果が見込めない可能性が高いからです。

広告予算が削られると、当然それを受け取る側の売上は減っていきます。つまり、Web業界全体の売上は減っていくのです。

中長期的には売上は増えると思いますが、2020年は様子見の年として、減る可能性が高いですね。

売上が減っていく中で、固定費を増やすのはリスクが高い

売上がどうなるかわからない状況で、人を新たに雇うのは難しいです。

なぜなら、正社員は雇うと簡単に解雇することができず、固定費として毎月かかってくるため。

経営者がリスクだと考えるのは、売上がどうなるかわからない中で、固定費を払い続けなければいけないことです。

特に、しばらくは戦力にならない可能性が高い未経験者を雇うのはさらにリスクが高いです。

経験者ならまだ雇いやすいかもしれませんが、しばらくは新しい社員を雇わない企業が多いことでしょう。

2021年以降は、未経験者にもチャンスがある

2020年のうちは、未経験の人が転職するのは難しいと思います。

しかし、2021年以降は少しずつ未経験者でも転職はできるようになってくるはずです。

仮に新型コロナの影響が収まったとしても収まらなかったとしても、その時の状況に対応して、新たに人を雇うことも増えてくるでしょう。

その時は未経験者にとってのチャンスなので、今は知識やスキルを身につけておくべき時期です。

これからWeb業界に転職したい人がすべきことは?

Web業界に未経験から転職したい人にとって、2020年は厳しい年です。

しかし、そんな状況でも自分なりに学んで、転職できる可能性を上げておくことはできます。

ここからは、Web業界に未経験から転職したい人が取るべき行動を2つ解説します。

まずは独学してスキルを高めること

未経験とはいえ、Web業界に転職するためには、それなりにスキルや知識が必要です。

2021年からは転職しやすくなるとは思いますが、それでもコロナの後は足切りのハードルが上がることでしょう。

またリモートワークができない会社に不満を持ち、Web業界に転職したくなる人も増えることが予想されます。

求められるスキルは上がり、求職者の数も増えるため、求職間での競争も激しくなるはずです。

そんな中でも埋もれないためには、スキルが必要です。家で独学しながらタイミングを待ちましょう。

学んだことを実践して、アウトプットしておく

家でコツコツと独学していると、知識も徐々に増えてきます。

ただ転職する際には知識があるだけではダメで、人に見せるためのアウトプットがあって初めて評価されます。

  • エンジニアなら、自作したWebサイトやWebサービス
  • デザイナーなら、自作したデザイン
  • Webマーケターなら、手を動かして出した結果(具体的な数値)

このように、学んだ知識をアウトプットとして残しておくことが重要です。

2021年以降はWeb業界に追い風が吹く

「2020年はWeb業界への転職が厳しくなる理由」と「2021年に向けてしておくべきこと」を解説してきました。

厳しいとはいいつつも、今後Web業界には追い風が吹くのではないかと個人的には予想しています。

なぜなら、外出を控えたりリモートワークに移行したりすることで、人々がWebに触れる時間が長くなるからです。言い換えると、Webの重要性が上がるということ。

実際にWebサイトやECサイトへの注目度は高まっていますし、企業もWebマーケティングへの予算投下を増やすはず。

特に今までWebに注力してこなかった企業も、真剣にWebの活用を検討するはずなので、Web業界全体としてはさほど悲観的に捉えることもないのかなと思っています。

「今は転職しづらいのか…」と後ろ向きに捉えるのではなく、時代の流れが変わることをポジティブに捉えて、今は着実にスキルを上げていきましょう。